今年のジロは、バッソの強さを確認して終わったと言っていいだろう。
第1ステージ・個人タイムトライアルでいきなりトップタイムをたたき出したディフェンディングチャンピョン、パオロ・サボルデッリが輝いて見えたのもつかの間、チームタイムトライアルでバッソだけではなくチーム全体の力量を示して見せたCSCが全ステージにおいて常にレースを支配していたとも言える。 ヒンカピーを欠き、もう一つ強力なキャラクターがいないディスカバリーチャンネル。昨年よりは強力なメンツだったとはいえ、これが逆にサボルデッリの持ち味である「高速ダウンヒル」を殺していたかもしれない。下り坂でサボだけが抜け出し、逃げ切って勝つパターンをアシストがレースを制御し、最後にエースをゴールに放り込む、という自転車レースの「公式」が封じていたのではないかと思うのだ。
サボは花粉症で登りが踏めないんじゃないかという話もあったりはしたが、だったら5位になんか入れないでしょう。
前半のスプリントステージはことごとく我が家のヒーロー、ロビー・マキュワンが獲り、忍者っぷりを堪能させてくれたが、山はバッソのものだった。アタックを封じ込めるアシストの働きも見事なら、クネゴ、シモーニなどの山岳スペシャリストたちさえ付いていけないほどの登りをやってのけるバッソが面憎く思えるほどの強さだった。特に昨日の第20ステージは他の選手とは別の生き物ではないかとさえ思えた。しかし、我が家としては昨年の「優勝しちゃうかもプレッシャー」で腹を下してた君のほうが好きだぜ、バッソ君。
バッソ、ペリゾッティ、クネゴなどの若い世代が台頭してきたのに対して、シモーニ、ディルーカ、ベッティーニなどの「30代クラス」が切れが消えてきたのが寂しくはある。ヒンカピーが居てくれたらなぁ。オヤジの意地を見せてくれたのになぁ。






