セグメンテーションについて-性年齢

9月 11th, 2006 by tsuyoshi Leave a reply »

世の中便利になったもので、ログ解析を見ると皆さんが何を探してこのサイトに来たのかがわかる。 これを見ると、「セグメンテーション サイコグラフィック」と「セグメンテーション F1」が結構な数ある。 ということで今回は性年齢分類のお話。 が、ベンチャー畑を歩んできた私は、こいつにあまり肯定的ではない。

性年齢分析とは、電通とか博報堂とかが広告を売るときに「このメディアはどういう人向けですよ」というのを出稿主にわかりやすくするためにざくっと世の中全体を区切った乱暴なもんである。 もちろん、サイコグラフィックもジオグラフィックも考慮されておらず、OneToOneなんぞまったく眼中にない。具体的な分類は以下の通り。

  • 男性 M1(20〜34才)  M2(35〜49才) M3(50才以上)
  • 女性 F1(20〜34才)  F2(35〜49才) F3(50才以上)

なんと、日本には6種類しか人間が居ない!! しかも20歳以下は人間ではないのだ。 恐ろしい。 CとかTとか記号を付けられて性差さえ問題にしてもらえない。 こんな人権無視が許されて良いのか。

良いのだ。 なぜなら、この分類は広告出稿側からも広告の受手側からも共通して、きちんと機能するからだ。 もう一度この分類の弱点について考えて見る。

  1. ジオグラフィックが考慮されていない - 少なくとも日本国内においては、考慮しなくても良いぐらい流通網は整備された。
  2. 分類が大まか過ぎる - スタイルやイデオロギーは陳腐化して「着替え」が出来るようになった。 大まかであった方が、乗り換えを促進でき、市場の最大化につながる。
  3. 可処分所得の考え方が偏っている - ここぐらいかな?? 実際に現実的ではないのは。ただし、消費性向としてのまとめかたはずれていない。

と見てくると、普段着程度のアパレルやコモディティの場合にはこの分類でまかないきれる感覚があると思う。 耐久消費財や高級アパレルを含む嗜好品の場合にOneToOneなり、サイコグラフィックを適用すればいい。 よくわからなければ、百貨店に出かけて各ブランドのシーズンカタログを見せてもらおう。 「普段着」や「通勤着」を売っているブランドでは下手をすれば雑誌の抜き刷りだが、高級ブランドではシーズンの”スタイル”を感じさせるきれいな印刷のカタログを見せてくれるだろう。

誰かと同じものか、あなたのスタイルに合ったものか。 性年齢分類は、「皆はどこかしら誰かと同じ」であることを前提とした分類である、と言える。

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