【レビュー】イル・マーレ

9月 11th, 2006 by tsuyoshi Leave a reply »

試写会に行ってきた。キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが出ている「イル・マーレ」。

クソ映画だ。

キアヌとサンドラはハリウッドスターらしい存在感と精一杯の演技で映画を引っ張っているが、いかんせんプロットがすばらしくダメだ。 基になっているという韓国の同名映画/小説はどこぞの学校で教材としても取り上げられているとのことなので「2年離れた時間を不思議な手紙でやり取りして恋を育てる二人」がメタフィクションとかカットバックの観点から構築されている…のかもしれない。 無理やり切り張りしたようなラストシーンも、ハッピーエンドを望む人にはカネを払う価値のあるものなのかもしれない。

が、こいつは久々に見たダメ映画だ。 ダメすぎて爽快になる。 キアヌとサンドラのコンビに期待した自分がちょっとかわいくなる。

私はレビューを書くときには感想、つまり感じた想いを書きシーケンスの説明はしないことを心がけているが今回は別。 あまりにダメダメなので。 さぁ、説明しちゃうぞ!!

  1. 湖のほとりに建つ家の郵便ポストがタイムトンネル状態になっていて、2004年を生きるキアヌと2006年に生きているサンドラの間をつなぐ。 ここまでは、良い。
  2. キアヌとサンドラは、医者をやってるサンドラが交通事故にあった男を助けられなかったとかなんとか言って文通をしている間に恋に落ちる。 ここまでも、良い。
  3. キアヌは、逃げた犬を追っているうちに出くわした男-2004年時点でのサンドラのボーイフレンド!!-に誘われ、まだ彼のことを知らない2004年のサンドラにパーティーで会う。 ここで吹き出しかけて私は奥さんに叱られた。
  4. キアヌが「君の時間で明日会おう!!」とかいってレストランを予約するが、来ない。サンドラはキアヌをあきらめ、元カレとよりを戻す。 何で?? どして?? どして元カレとよりが戻るの?? そんな伏線は今までなかったぞ?? 
  5. サンドラは家を買うことにし、元カレと訪れた建築事務所がキアヌの弟がやってるとこで、サンドラは「自分が助けられなかった男」が、キアヌだったことを知る。 サンドラ、急いで例の郵便ポストに行き「交通事故にあうからその場所に行っちゃダメ!!」とかメモを投げ込む。 私は悪い予感がし始める。
  6. 死んだはずのキアヌ登場。キスしてエンドロール。 予感的中。

エンドロールが出たときに会場から失笑が聞こえたときには、ちょっと安心した。 これで泣いてる女の子とか居たら、どこかに亡命をしなきゃいけないとこだった。 それほど民度は下がっていないぞ、この国は。

B級映画は、 好きだ。 A級まで持ち上げる予算も能力もないが、一生懸命作って2時間の娯楽を提供することに熱意を感じる奴ね。 しかし、この映画は!! 観客を見くびっているとしか思えない脚本とディレクション、整合性のないプロッティングにはまったく熱意を感じない。 唯一、キアヌとサンドラが良い役者であると確認できただけが収穫か。

貼ってある画像はベースとなった韓国映画の原作本だかノベライズのリンクである。 私は読んでいないし、今のところ読むつもりもないのでどなたか読まれた方はご感想をお教えいただきたい。

イルマーレ

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5 comments

  1. はぁ〜…。 より:

    うかつにも読んでもた(笑)
    確かに名作とは言いがたいが、この感想は頭悪い…。
    同じ映画を観た人間からしたら、「あんた話着いてってないじゃーん」って感じ。
    前の旦那と寄りを戻した(って表現も?やけど)時の気持ちとかまで伏線張って説明せにゃわからんとは、何年生きてきてるか知らんが浅い見方。
    役者がそこの微妙な心理描写まで見せてるというのに…。
    たぶんこの時には批判する事しか考えてなかったのでしょう…そりゃ金の無駄ですね。
    評論する前に、自分が思ってるより自分が観察力が無いことに気付くべきっすよ。

    最初に言った通りこの映画は確かにそこまで深い話ではない。
    でも観る価値がないとまでは言うほどでは決してない。
    この感想はトンチンカン。
    この映画がB級なら、この感想文はランク外…。
    ってか、ハナから貶す気満々やん(笑)

    あ、最後に通りすがりなんでもうここには来ませんので書き逃げますね。

  2. はぁ〜…。 より:

    あ、ちなみにここ「イル・マーレ」でググッたらかなり上の方に引っかかるから、狙われ安いっすよ。
    中には絶賛って人もいるやろしね。

    ではではー。

  3. tsuyoshi.hirose より:

    おお。来た来た。世の中的な盛り上がりとググッた時の引っかかり具合からしていつか来るんだろうと思ってた、ご批判をいただいた。

    >同じ映画を観た人間からしたら、「あんた話着いてってないじゃーん」って感じ。
    おっと。「浅薄なプロットに対する批判を疑問表現した」文章を正面から疑問として受け取ってしまったんですね。それは私の書き方がまずかったのだろう。すまん。約束したのに来なかったって言うだけで、関係を絶ってしまい、精神的にギャップを感じてた元カレとくっつきなおすってのがプロットとして浅はかだ、と言うことを言いたかったのです。 少なくともなぜ彼を選びなおしたのかの描写 -改めていいところに気がついたとかね- が、ちょうど電話かかってきて久々にメシ喰ったぐらいじゃおさまんねーだろ、と。 

    さらに言えばサンドラが駅に忘れた本を床下から見つけるシーンがあるじゃない?? あれ、何であそこから出てきたの?? おそらく、建築関係の仕事してたキアヌがそこにおいといたってことなんだろうけど、あれも役者の微妙な表現から想像しろっていうのかしら?? 私には単純な編集ミスにしか見えないのだが。 そもそもハリウッド映画ってそんな技量を観客に要求するものだったっけ?

    >ってか、ハナから貶す気満々やん(笑)

    だから、最初から「クソ映画だ」って断言してるじゃん。 どこがダメでその評価に至ったかを書いたので、その文脈で読んでね。 
    キアヌとサンドラのキスシーンでぐっと来るヒトにとってはこの文章は不愉快だろうから、あやまっとく。 すまん。ごめんなさい。 でも、僕にとってこれはクソ映画。

  4. ささら より:

    今日「イル・マーレ」見てきました。ヒロセさんの感想にかなり同感です。一緒に見たお友達も、これは・・・って言ってました(笑)。サンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスが出ている、ってこと以外に魅力がない・・・・というのが感想です〜。
    私たちも同じようにいろんなこと疑問に感じたし、こんなご都合主義の終わりでいいのか・・・?って感じでした。いっそ未来は変わらない、くらいのストーリーでもよかった気がしました。矛盾が多すぎる・・・。

  5. tsuyoshi.hirose より:

    ささらさん、

    >サンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスが出ている、ってこと以外に魅力がない

    同感です。

    試写会が終わって会場ロビーに出てきたとき、同僚と鉢合わせして「どうだった?」と聞かれたので「久しぶりに俳優の力量だけで押し切る映画を見ました」と答えちゃいました。

    役者が良いだけに、無常感もひとしおですよね。

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