モンスターと同様に実話をベースにした映画。性同一障害の女の子が恋してレイプされて殺される話。
なぜ実話ベースの映画と言う奴はこんなに暗いのか、僕は理由を知っている。 現実世界にはハッピーエンドがあんまりないからだ。 どれだけ幸せな時間があったとしても、そのときに人生が終わるわけじゃない。 それからも人生は続き、笑い、泣き、悲しみ、嬉しがって生きて行くのだ。 そして世の中には悲劇のほうがほんの少しだけ、多い。 善意よりも欲望のほうが少し、多いからだ。
ただ自分を受け入れて欲しいと思っているだけの弱者に対して、なぜ一番弱いところを喜んでつつく奴がいるのか? その理由も単純だ。 そこが弱いからだ。 そして、弱いところをつつくことでは天下一品、という連中がうようよしているからだ。
僕は人のことをつつきたくもないし、つつかれたくもないと思っている。しかし、だ。自分が気がつかないうちに多分、つついている。物理的にではないが、社会的にあるいは心理的、間接的に弱者をレイプしている。我々全員が、そうしている。社会的弱者 - おかま、片輪、子供、女の子、老人が不必要な圧迫を受けている。
などなど、朝日新聞的思考にどっぷり浸れるヘビーな映画。
この映画見なくても「自分と周りの価値観のずれ」とはいつかどこかで対面しなきゃいけない。そのときに胸を張れるか、を問うてくれるという意味ではいい映画だ。
君は、自分の価値観のために生きているか?? その価値観をサポートしてくれる人と生きているか?? その価値観は、誰かをレイプしていないか??
問いは循環し、頭の悪い僕は自己中心主義に相変わらず、帰ってきてしまう。 僕は僕を、徹頭徹尾支持する。 文句のある奴は、かかって来い。
