【レビュー】モンスター

11月 9th, 2006 by tsuyoshi Leave a reply »

シャリーズ・セロンがすげぇ。 石鹸の宣伝やらせたのはどこの阿呆だ。饐えた汗の匂いがする、不細工な娼婦を見事に演じている。 無様にたるんだ体のラインが女優としての覚悟を伝える。

画面の中では醜い人間が、お互いを傷つけあう。体のたるんだ娼婦、目先の快楽しか見ない同性愛の少女。 娼婦を買う男、娼婦を買おうとして殺される男、娼婦を救おうとして殺される男。

しかし、誰もが、幸せに、なりたがっているのだ。ほんわかとあたたかい、本物の幸せではないのだけれど。

女を買わねばならない男は安直な幸せのためにそうするのだし、娼婦は生き延びるために体を売る。体を売る以外に生き延びるすべがないから、そうする。「生き延びる」ことから抜け出そうとしたときに - もっと金を稼がなきゃいけなくなったときに - 娼婦には客を殺すしか手段が無かった。でなければ少女の歓心 - 娼婦が愛と誤解しているものを失うからだ。

ふざけんなよ、と思う。
皆がもう少しづつだけ優しければ、物事の順番がもう少し違っていたら。
全く違う物語が、そこにはあったはずだ。

とまぁ、シリアスに考え込んでしまう物語を本来は”かわいいねーちゃん”であるシャリーズ・セロンが体重をどっさり増やしてごりごりと伝えてくれる。

必見。

モンスター 通常版

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