Archive for 2007年7月

複数セグメントでのマスターブラウザ、ローカルマスターブラウザの配置

7月 31st, 2007

メインオフィス側ネットワーク(192.168.1.0/24)のWINSサーバへ分室側ネットワーク(192.168.2.0/24)から名前登録をさせるだけでは、コンピュータ一覧に分室側ネットワークのマシンが表示されない。でも名前でアクセスできる。不思議だ。調べてみたら理由は単純でローカルマスタブラウザはサブネットを越えないからだ。

ふざけんなよ、まったくもう。名前登録したら、一覧ぐらい見えるようにしとけってんだ。

NetBIOSはもともとブロードキャストによる名前解決、つまり部屋の中で大声で「PC_0001_001はどこですか??」と叫び、該当する機械が「おぉ、俺ここ!!」と答えるような仕組みである。この方法ではサブネットを越えられない。大声で叫ぶのはサブネットまで、とTCP/IPでは決められている。つまりサブネットごとに別の部屋になっていて大声出しても隣の部屋には聞こえないわけだ。

でもねぇ。だからWINSを使ってサブネットを越えるんじゃないのかよ。
これが、ちがうのだ。どうやらWINSは”名前解決”だけに使われていて、コンピュータの一覧を提供するのは「マスタブラウザ」であるらしい。再びたとえ話をするならば…だれがどこにいるのかを知っているWINSさんのところへ行って「PC_0001_001はどこですか??」と聴くと「あぁ、それならさっき192.168.1.62って届けがあったよ」と教えてくれるのだが、登録されている情報のリストは見せてくれない。あくまでも個別の問い合わせにたいしてアドレスを答えるのみなのだ。

コンピュータの一覧は「ドメインブラウザさん」のところへ行って見せてもらうのだけれど、これはWINSと同じ機械/プロセスで動いていても、WINSで獲得した名前のリストを一覧として提供するようにはなっていないらしい。「ドメインブラウザ」氏は、上述したブロードキャストでしかコンピュータ一覧を作らないのでやはりサブネットは越えない。なので「ローカルドメインブラウザ」というやつでサブネット/当該セグメントのコンピュータ一覧を作って「マスタードメインブラウザ」で全部のセグメントの一覧表をまとめあげるように、なっている。

ったく、めんどくせぇなぁ、おい。

ということで、以下のような論理構成になる必要がある。

192.168.1.0/24側ネットワーク

  • WINSサーバ
  • ドメインマスタブラウザ
  • ローカルマスタブラウザ

192.168.2.0/24側ネットワーク

  • ローカルマスタブラウザ

で、どうやってローカルマスタブラウザはドメインマスタブラウザに”ここにもサブネットがあって、こういうマシンがあるぜ”というブラウズリスト交換をやるのか?? どうやらそれはそれでWINSを使うらしい。
WINSさんのところへ行って「WORKGROUPのドメインマスタブラウザは誰ですか?」と聞いて「あ、それなら192.168.1.10だよ」と教えてもらって「192.68.1.10さーん!! これ、うちのブラウズリストね」とやるらしい。

—追記—
WINSを使うかどうかは良く分からんが、smb.confのパラメータで指定できる。

remote browse sync (G)

このオプションにより、 別セグメントにある Samba サーバのマスタブラウザと 定期的にブラウズリストの同期要求を行なうように nmbd(8) が 構成される。 このオプションにより、 ルーティングされたネットワーク上に存在する 複数ワークグループからなるブラウズリストを 構築することが可能になる。 これは Samba 固有の方式で動作するため、 Samba 以外のサーバでは機能しない。

これは、Samba サーバおよび同じセグメント上のクライアントマシンを 通常のブラウズリストの交換ができない別のワークグループ上に表示させたい場合に有用である。 別のワークグループは、IP パケットを送信できるところであれば どこにあってもよい。

以下に例を示す:

remote browse sync = 192.168.2.255 192.168.4.255

上記の設定は、nmbdが指定されたサブネットのアドレスに対して ローカルサーバとのブラウズリストの同期を要求する設定である。

設定するIPアドレスとしては、 通常リモートネットワークのブロードキャストが用いられるが、 ネットワークが安定していれば、 マスタブラウザのIPアドレスを指定することもできる。 IPアドレスが設定された場合、Sambaはそのマシンが起動していて、 要求を待っているかについても、そのセグメントのマスタブラウザであるかどうかについても確認しない。

デフォルト: remote browse sync = <空文字列>

sambaマニュアル和訳サイトより

ドメインマスタブラウザ側のsmb.confにこのパラメータを分室のローカルドメインブラウザを直接指定する形で記述したら、めでたくマシン一覧が表示されるようになりました。

—追記ここまで—

したがってsmb.confの記述はこうなる。

192.168.1.0/24側ネットワークのWINS/ドメインマスタブラウザ/ローカルマスタブラウザサーバ

[global]
domain master = Yes
local master = Yes
preferred master = Yes
os level = 35
wins support = Yes
remote browse sync = 192.168.2.10 << これ、追記しました

192.168.2.0/24側ネットワークのローカルマスタブラウザサーバ

[global]
domain master = No
local master = Yes
preferred master = Yes
os level = 35
wins server = 192.168.1.10

このようであることの利点は…ユーザが気にしなきゃいけないことが減るってことかな。たぶん。「コンピュータつなげば、一覧表にポチッと出てきてネットワークリソースとして利用できるようになる。プラグを外せばコンピュータ一覧から消えて、利用できなくなる。」っていう利用感をリアルタイムに、スムーズにやろうとしたらこうなった、っていうことなんだろう。
わかるけど、めんどくさいなぁ、これ。

2007 ツール・ド・フランス総括

7月 30th, 2007

ロビー・マキュワンの突撃スプリントにはじまり、若武者コンタドールの優勝で幕を閉じた今年のツール・ド・フランスはとんでもなく面白かった。

ラスムッセンやヴィノクロフなどドーピング問題関連で残念な選手もいたのだが、彼らが勝ったステージで興奮させてもらったのも確かだ。特にヴィノクロフが日替わりで勝者と敗者を繰り返すのはまるでジェームス・ブラウンのマントショーを見るようで…楽しかった、と言わせてもらおう。ラボバンクがチームとして強さを見せていたのも意外で、新しい発見だった。アシスト陣のレースコントロール能力はきちんと統制がとれており、確かな意思を感じさせるものだったと思う。それだけにラスムッセンのレース除外は残念だった。

ラスムッセンがレースを去ったことによって、単なる消化試合になりそうだった最後の4ステージは手に汗握る真剣勝負の舞台になった。マイヨヴェルデの争奪戦と併せてやはり見逃せない闘いだった。山で貯金を作ったコンタドールがそれを使いきることなく総合優勝となったのはやはりマイヨ・ジョーヌマジックか。はたまた、追い込む側のエヴァンスとは紙一重で勝利の女神の愛情が勝ったのか。同時にエースナンバーを背負って30秒差まで追い上げたライプハイマーの心中は複雑だろう。これから新しいスポンサーが発表されるだろうディスカバリーチャンネルとしては表彰台に二人も送り込んだのは良い区切りとなった。

さらに特筆しなければならないのはワイルドカードでの出場であったイギリスのチーム、バルロワールドの大健闘だろう。インターコンチネンタル-つまりマイナーリーグ級のチームとしてマイヨ・アポワルージュ(赤水玉の山岳賞)、マイヨ・ベール(緑色のポイント賞)の2賞争いに最後まで絡み、山岳賞を獲得したのは健闘の範疇を越えて、勝利と呼べるかもしれない。

英雄たちの夏は今年もわたしに寝不足と勇気をくれた。願わくばツールを取り巻く利権が整理され、より選手が英雄として扱われる環境が整ってほしい。騙し討ちのようなドーピング検査や恣意的な出場規制が撤廃され、正当な称賛を正当な勝者が得られるようにして欲しい。

あぁ、楽しかった!!

Ubuntu

7月 30th, 2007

先日来SAMBAやWINSのエントリを投稿していたらそこそこの方々が検索経由で訪れてくれている。

しかしながらSAMBAよりNFSのほうが簡単で使いやすい気がするんです。もちろんユーザ視点ではなくて管理者視点です。ユーザ視点で見た場合には当然のことながら「つなげば使えるワークグループ設定のWindowsネットワーク」の方が圧倒的にラクでしょうが、ネットワーク管理とかディレクトリ制御とかはじめたとたんに、WINS+WINBIND+SMBD+LDAPよりも、LDAP+NFSをRedHat/ubuntuで実現したほうが楽な気がするんです。

なによりもネットワーク内で環境が標準化されること、ウイルスの心配が減ること、管理者の自由度とオフィスネットワークとしてのエコシステムの柔軟性が上がること、偉そうに「うちのVistaの方が〜」と言われずに済むことなど、メリットはたくさんあります。
いまはOpenOfficeもあることだしね。Officeなんてばか高いアプリケーション入れなくてもいいわけですよ。

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という声とMicrosoftは毎日闘ってんだろうなぁ。
でも、実際問題その方が安くてラクな気がする。
わかりやすいもん。コンピュータシステムとして。いろんな概念の折衷で成り立っているWindows環境はやっぱり僕は使いにくい。

荒川でポタリング

7月 28th, 2007

11時に奥さんと二人で家を出て、荒川の河川敷までポタリングに出かけた。

出かけたは良いのだが、いつまで経っても荒川にたどり着かない。そもそもがどうやって荒川までいくのか、二人とも確たる覚えが無い。ここは右だ、左だと曲り角ごとに二人でやっているうちに、いつの間にか「隅田川」にたどり着く。これは違う、とさらにうろうろしていると、何とか荒川にたどり着いた。そもそもが隅田川は王子の先で荒川から分かれてきているので、巣鴨のあたりから行けば先に隅田川に行き着くのは当たり前なのだ。そんなことでおたおたしているところで我々夫婦が如何に地理に疎いか - 二人とも人生の大半を東京で過ごしているのだが - がよくわかる。

荒川にたどり着くと – たくさんいる!!

なにがって、チャリダーが。

ツール・ド・フランスの新人賞ジャージであるマイヨブランを着ている「あなた新人じゃないでしょ」って感じのおじさんとか、3人ぐらいで先頭交代をしながらがしがし踏んでいるハイアマチュアとおもわれる一団とか、マイヨジョーヌ着てTREKのバイクに乗ったランス・アームストロングファンと思しき人とか。で、みんな早い。ゆっくり走っていると後ろから「右行きまーす」とか「左行きまーす」と声がして”ばびゅっ!!!”と抜かされる。じゃぁ、というので奥さんの前に出て踏みはじめると…奥さんがついてこれない。自転車で走る場合空気抵抗が低い方が早く走ることができ、前を誰かに走ってもらうと空気抵抗が少なくなって走りやすいのだ。が、奥さんの自転車はマウンテンバイクで体を立てて乗るために空気抵抗が大きく、スピードが出しにくいのだ。向かい風でもあったので、奥さんは相当にキツそうである。
仕様がないので奥さんの背中を押して走りはじめる。「こんなにラクだなんて!!」と奥さんは喜ぶし、僕にはいいトレーニングだ。少年野球の一団や、フリスビーでラグビーのような競技をしている一団をみながら、楽しく河川敷を走ったのだ。

奥さん、気合いを入れるの図

写真はバテる前の奥さん。

とまぁ楽しかったのだが、この日の気温は32°。体感的にはアスファルトの照り返しもって、それ以上。そんな素晴らしい暑さの中で体力をつかっていたら、帰り道では二人ともバテてしまいジョナサンで休憩。ツールに出てるライダーとか、こんなんじゃないんだろうなぁ、と改めて彼我の違いを認識。

荒川河川敷は信号もなく、結構な距離があって走りやすい。すこし、通ってみようかと思う。

ドーピング別考

7月 28th, 2007

コフィディスでチームバスを運転しているスタッフのコメントが、まったくの正論だ。

でも選手のドーピングはスタッフも苦しめる。いったい何人の関係者が居ると思う?プロレースはアソビじゃない、仕事なんだ。生活そのものでもあるんだ。大馬鹿者の自分勝手な行動が関係者の職を奪うことにつながるんだ。責任の取れないヤツは選手になる資格なんかないよ

僕はプロのビジネスマンだが、やはり自分勝手な行動はスタッフやステークホルダーに不利益をもたらすことになる。既成が厳しい、権利関係が複雑だ、信用審査がプライベートまでほじくり返すからなどといって、ルールに沿わない行動や意思決定は出来ないのだ。見ている人にとっては娯楽かもしれないが、当事者にとってはアソビじゃ無いんだ。

ルールやシステムが如何に不当であっても、そのエコシステムの中で戦うのならシステムそのものを崩壊させちゃいけない。自分だけじゃなくてエコシステム全体に不利益が出る。

そりゃ本末転倒だぜ

7月 27th, 2007

Cyclingtimesの「ドーピングの最大の被害者は選手だ」というコラム

現在ドーピングと呼ばれているものは日常にあふれています。近くの薬局やコンビニでも売られているのが、対象となっているのです。たとえば、徹夜続きの編集者なんかが飲むような栄養剤は必ず引っかかります。パスタだけで毎日200km走ることができるか、やってみればいいと思います。

自転車は現在もっともクリーンなスポーツのひとつに挙げられるでしょう。プロ選手の人権は無視され、風邪薬も無断で飲めず、プライベートはない状態で生活しているのですから。

それは違うよ。パスタで200Km走れないなら、リタイアするべきなんだ。
だって、プロなんだから。

薬局やコンビニで売られているものでも、十分に危ないんだぜ? 試しにバファリン一箱一気飲みしてご覧よ。命にかかわるぜ。徹夜続きでへろへろな編集者が飲んで元気になる栄養剤なら、スポーツの結果も左右できるでしょう。

問題をすり替えるのは止めてほしい。これはルールを守ったのか、そうではないのかの違いなんだ。ルールを守って不利益を被った - 死んじゃったとか、プライベートが無くて家族が誘拐されちゃったとか - ひとがいるのならルールの是非を問うても良いが、ルールを破って利益を得た人たちを許すのなら金が無くて万引きした人たちも許されなきゃいけない。それは、ルールじゃ無いしそんなもので運営されるのはスポーツじゃない。

ルールの運用が恣意的であることは責められても良いかもしれないが、ありふれているから良いとかそうでもしなきゃやってられないとかいうのは、違う。それこそレースが好きな観客を無視し、競技を一生懸命やっているプロたちを軽視した見解だと、僕は思う。

ランチェスターの法則

7月 27th, 2007

イギリス軍に頼まれて「確実に勝つにはどのぐらいの戦力があれば良いか」を研究したのが、ランチェスターさん。で、結論は「3倍」。ここまでは有名な話。彼我の距離がどうのこうのとか、武器によって戦力差とか距離とかの計算が変わってくるなんていう詳細もついてくるので、興味のある方は調べてみると面白いですよ。

軍人さんならわかりやすい - その土地を攻めとればそれで勝ち、だ。
ビジネスマンである僕等が考えなきゃいけないのは「勝つってなんだ?? 誰に勝つんだ?」ってこと。

市場占有率を決定的なところまで持っていくのか?
想定利益を達成するのか?
ライバルを倒産させるのか?
前期の成績を越えるのか?

こういう方向で考えていくとランチェスターの法則を戦略レベルで適用すると簡単に混乱しはじめることがよくわかってもらえると思う。

ということで、一番重要なのは「ビジョン」だ。なにを達成するのかが明確でなければ、戦う意味が無い。敵や目標が見えた段階で3倍のリソースを用意するか、自分のリソースが敵の3倍になる場所を探せば良い。

孫子の「囲地には奇策を、死地ではすぐ戦え」というやつ - 追い詰められちゃって逃げ場が無く、少ない敵が数で優勢なこちらを全滅させられる場所では戦わずに、”はかりごと”でとにかく生き延びることを優先せよ、素早く攻撃すれば勝てる場所ではためらわずに全力で戦え - というやつにも通じる。

何でこんなこと書いてるかってーと、ビジョンの無さに心底驚くよーな事があったからさ!
ちくしょう。

検索エンジンのアクセス比率

7月 26th, 2007

なぜだか、僕のサイトはYahoo!さんから嫌われているらしい。

Google 76.5 %
Yahoo! 10.3 %
MSN Search 1.4 %
Google (Images) 1.1 %
Windows Live 0.5 %
Unknown search engines 0.8 %

とはいえ、先月はほとんどアクセスがなかったが今月はようやく10%程度まで上がってきた。日本一のアクセスを誇るポータルさんからの流入が無いのは寂しい限りなので引き続きSEOに励むとしましょう。

ラスムッセン、リタイア!!

7月 26th, 2007

イヤになってしまうなぁ、もう。

帰りの山手線車中でふと見上げたら社内ディスプレイにラスムッセンが映し出されていた。「あぁ、自転車ブームだもんな。ツールもニュースになるようになったのかな。」と思っていたら、横に「チームがラスムッセンを解雇」の文字。
解雇されていないとの情報もあるが、今日はもう走らないらしい。

自転車のプロチームを統括するプロツールという仕組みと、ツール・ド・フランスのオーガナイズを行っている団体とがイマイチうまくいってないとか、なんだかんだといってスポンサー集めるのが大変だとか、ものすごく苛酷な競技でドーピングの誘惑が強いとか、人気があって強い選手には巨万の富が約束されてるとか、ヨーロッパの自転車界には光と影がたくさんある。
それでも、200Kmを5時間で走破する連中の繰り広げる人間臭い駆け引きや、20%の勾配をすいすいと登っていく超人たちのつくり出すドラマが、僕はとても魅力的だと思うのだ。チームプレイと個人の能力が絡み合い、チーム間の協力、反目などの政治的な魅力もあいまって、とてもドラマティックな競技だと思う。

そうしたドラマは”ずるしない”ことが前提だ。ずるがばれたら、僕等は一気に冷めてしまう。ルールには従ってほしい。
それがスポーツだ。

そういや、数年前にワールドカップに日本が出始めたころに「うまくファールをもらうには」みたいな議論があったけど、そういうのもとっても貧乏臭くてイヤだなぁ。シャキッとやってくれよ。プロならさ。

DD

7月 26th, 2007

「ディスクを丸ごと複製する」呪文。

dd if=/dev/hda of=/dev/hdb bs=4096 conv=noerror

備忘録。