2007 ツール・ド・フランス総括

7月 30th, 2007 by tsuyoshi Leave a reply »

ロビー・マキュワンの突撃スプリントにはじまり、若武者コンタドールの優勝で幕を閉じた今年のツール・ド・フランスはとんでもなく面白かった。

ラスムッセンやヴィノクロフなどドーピング問題関連で残念な選手もいたのだが、彼らが勝ったステージで興奮させてもらったのも確かだ。特にヴィノクロフが日替わりで勝者と敗者を繰り返すのはまるでジェームス・ブラウンのマントショーを見るようで…楽しかった、と言わせてもらおう。ラボバンクがチームとして強さを見せていたのも意外で、新しい発見だった。アシスト陣のレースコントロール能力はきちんと統制がとれており、確かな意思を感じさせるものだったと思う。それだけにラスムッセンのレース除外は残念だった。

ラスムッセンがレースを去ったことによって、単なる消化試合になりそうだった最後の4ステージは手に汗握る真剣勝負の舞台になった。マイヨヴェルデの争奪戦と併せてやはり見逃せない闘いだった。山で貯金を作ったコンタドールがそれを使いきることなく総合優勝となったのはやはりマイヨ・ジョーヌマジックか。はたまた、追い込む側のエヴァンスとは紙一重で勝利の女神の愛情が勝ったのか。同時にエースナンバーを背負って30秒差まで追い上げたライプハイマーの心中は複雑だろう。これから新しいスポンサーが発表されるだろうディスカバリーチャンネルとしては表彰台に二人も送り込んだのは良い区切りとなった。

さらに特筆しなければならないのはワイルドカードでの出場であったイギリスのチーム、バルロワールドの大健闘だろう。インターコンチネンタル-つまりマイナーリーグ級のチームとしてマイヨ・アポワルージュ(赤水玉の山岳賞)、マイヨ・ベール(緑色のポイント賞)の2賞争いに最後まで絡み、山岳賞を獲得したのは健闘の範疇を越えて、勝利と呼べるかもしれない。

英雄たちの夏は今年もわたしに寝不足と勇気をくれた。願わくばツールを取り巻く利権が整理され、より選手が英雄として扱われる環境が整ってほしい。騙し討ちのようなドーピング検査や恣意的な出場規制が撤廃され、正当な称賛を正当な勝者が得られるようにして欲しい。

あぁ、楽しかった!!

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