うちの奥さんは、どうもだらしないところがある。
洗面台、キッチン、サイドボードの引き出し。
大体、1cmぐらいづつ開いている。
これらを閉めてまわるのは、まぁ良い。
少し困るのは、トイレの照明だ。
おやすみなさいを言い、布団にもぐって気持ちよくなってきたあたりで奥さんが僕を呼ぶ。
「ねぇ、トイレの電気がついてるの」
いや、つけたのは君だ。
そして、消さなかったのも君だ。
なぜ、自然についたかのように僕を呼ぶのだ。消してくれば良いではないか。
「あのね、トイレの電気がついてるの」
くそぉ。わかったよ。消してくれば良いんだろう。
かくして寝入りばなの気持ちいいところから僕は呼び戻され、電気を消すのだ。
これが2日ほど続くと、奥さんは僕をいじめているのではないかとさえ思ってしまうのだが、彼女にはなんの悪気もないらしい。
さすが、僕の奥さんである。