歌うこと、の技術論

11月 21st, 2007 by tsuyoshi Leave a reply »

音楽における技術には、それほど多くの要素があるわけじゃない。
そもそも音楽とは「音程」「音価」「音量」の組み合わせなので、演奏者としての技術とはあたう限りのバリエーションでこれら3つを組み合わせることができるようにすることだ。この目標のために例えば音程を響きの良いように並べた「スケール」であるとか音価を解釈しやすくするガイドである「拍子」とかのサブセットが出来上がっているので、実際の演奏時にはこれらをガイドにすれば良い。

しかしながら歌うことにおいては、特に音程と音量のコントロールが難しい。楽器であれば音程はあらかじめ楽器側で決められていることが多い。バイオリンやチェロなどの擦弦楽器においてさえ、各弦間の音程は完全4度ないしは完全5度にチューニングされていて、スケールとしての調和がとりやすくなっている。つまり、1ポジションないしはストレッチを含む1ポジションで1オクターブが弾けるようになっている。
歌はそうはいかない。全て自分でコントロールしなければいけない。
オペラでのコロラチュアが称賛されるのは、この音程のコントロールが絶妙だからだ。

では、それほど本格的にトレーニングしていない歌い手としては、どのように音程と音量をコントロールするか??

答えは簡単。機械に頼るのだ。

  1. モニター
  2. まずは自分の声が聞こえてこなければ話にならない。きちんとモニターを使って、自分の声が明瞭に聞こえるようにセッティングする。

  3. 音量設定
  4. 特にバンドで歌うときなどは、バンドのダイナミックレンジ(音量の大きいところと小さいところの差)を考えて盛り上がったところでもボーカルが負けないように音量を決める。

  5. マイキング
  6. で、細かい調整はマイクと口との距離でする。

こうしておけば、自分の声が聞こえなくていつまにか「がなる」事もないし、音程もコントロールしやすい。
ただし、自分のイメージしているアーティキュレーションを実現できるスキルや練習がないうちは、自分の声が聞こえることで逆に混乱しがちなので、やはり日々の丁寧なソルフェージュが効果的ではある。

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2 comments

  1. うにぷ より:

    もうね、ほんと全く自分の声が聞こえない時があります。
    ギターの音色そのものが嫌いになりそうでしたが、大きい音が悪いんじゃなくて聞こえてないことを何とかせないかんのですよね。
    先日いたく反省しました。こないだはそれ以外にも問題が山積みでしたが。

    よかった、読んどいて。
    というわけで、合宿いってきまっす!

  2. つよし より:

    モニターって、HGCの時にはほとんど誰も気にしてないよね。
    CDとかライブで皆が聞いているのは「外の音」で、例えば僕がライブやるときにモニターに返してもらうのはキックドラムとボーカルぐらいだったりする。他の何が聞こえなくても、これだけ聞こえれば何とかなるというものを返してもらうんだね。

    音が大きいときには「うるせぇよ!!」って言ってもいいと思うよ。

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