Archive for 2008年2月

あたしが許さない

2月 25th, 2008

ここ3年ほど、僕と奥さんはシェイプアップに努めている。

僕は極めて怠け者なので今ひとつ効果が出ていないのだが、奥さんは毎週末のバレエ・レッスンもあいまって「イイカラダ」になっている。肩とか上腕2頭筋とか、くっきりと筋肉のラインが出てなかなか良い感じである。

そんな奥さんと、池袋はサンシャイン60の若者向けアーケードを歩いていた。

お嬢さん向けのブラジャーが2,000円ほどで売っている。

「安いんだね」と僕。

「小娘どもはぷりんぷりんだから、安いのでもキープできるのよ。」と奥さん。

ならば“イイカラダ”になっている奥さんならば2,000円のブラでも良いのでは、と提案してみた。
するとすかさず奥さん、

「ダメよ!! 乳が許してもあたしのプライドが許さない!!」と来たもんだ。

そうかぁ。乳は許すんだ。

再読:前日島

2月 24th, 2008

ウンベルト・エーコによる「バロック小説」を2年ぶりに再読。ストーリー展開に情緒を求める人にはまったくお勧めしない。

ポストモダン小説によくある階層構造であるメタフィクションと共に、バロックな気分の象徴でもあるだろうアイコニズム、それらと非常に相性の良い、ウンベルト・エーコならではの気合と技術のともなった衒学的意味論が脳みそをこれでもかとかき回してくれる。

イメージと技法に酔っ払ったようになりながら、毒にも薬にもならないプロットを読み進んでいくうちに存在論の迷宮に叩き込まれて突如としてうろたえるハメになる。ただ、この「うろたえ」を味わうためにはあくびの出そうな「鳩の意味」論や「どこかに生き別れの双子の兄がいるはず」という主人公の妄想に付き合わなくちゃいけない。

で、読後に何が?

ウンベルト・エーコが創作した「語り手」が「ロベルトと言う主人公が残した日記」を基にロベルトの漂流を再構築するのだが、ロベルトはロベルトで憧れていた女性と生き別れた兄とのロマンスと冒険を夢想し、さらにこれらの狂言回しとして以下に経度を決定するのかに絡めて日付変更線の向こう側は別の日 - 線をはさんで向こう側は、すぐそこで同じ時間が過ぎているはずなのに別の日付である - という簡単な混乱、共感魔法というバロックらしい小道具によって、誰がどの視点で何の話をしているのか、万華鏡のように様々なパターンを読者は駆け抜けなきゃいけない。

たかだか一冊の本を読む間に視点変位を繰り返させられた僕は軽い眩暈というか「プロット中毒」になっている。いくつもの結末が不明なプロットを解決したいのに、その手がかりは信用できないか、そもそも与えられていないか、最初から「これは妄想だよ」と突き放されているかだ。情緒や感情をプロットのなかで昇華/消化させることで読者がカタルシスを得る、というタイプの楽しみ方は拒否されている。
「だからさぁ、たかが小説じゃん? 意味とかさ、信憑性とかさ、愛とか友情とかは現実世界でやんなよ。そっちの方が楽しいでしょ? 小説では“言葉の魔法”を味わうのが良いんじゃない?」とエーコ先生がほくそえんている気がする。
悔しいがその魔法は、訳者のチカラの抜けたスマートな翻訳も相まってピカイチに美味しい魔法である。ご馳走さまでした。 

適法音楽配信サイトマーク?

2月 19th, 2008

脳みそとろけてんじゃねーのか。

日本レコード協会、音楽配信で適法サイトに識別マーク

 日本レコード協会(東京・港)は19日、違法な音楽配信対策として新たに識別マークを導入したと発表した。

〈略〉

 マークは同協会が商標登録しているので、万一、違法サイトが適法サイトを装ってマークを無断使用した場合は、商標権侵害でマークの使用差し止めを請求する。消費者には同マークのついた適法サイトの利用を促す。

日経の記事より

ふーん、無断使用できちゃうんだ。で、「適法サイトの利用を促す」事もしちゃうんだ。ということは「識別マークを無断使用している違法サイトを適法と思い込んで喜び勇んでダウンロードしたユーザ」に対して「違法サイトからダウンロードしたからあんたも違法」ってぶっちめる、ってことね。

ビットは”必ず”コピーされる世界に、「複製すること自体にコストがかかる」現実界の手法をそのまんま適用するとは恐れ入った。念の入ったジョークはこれぐらいにして、きちんとしたモデルの検討に移っていただきたい。

反省メモ

2月 18th, 2008

技術と言っても、音楽的な奴。今回のHGCライブで気がついた自分の弱点をメモしておく。

問題点リスト

  1. タイムが取れていない。8分、16分はまだ良いとして休符は4分すらあやしい。
  2. 緩急のついたフレーズへの色気注入が甘い。コード進行への理解や共感が足らないからだ。
  3. モニタの造り込みが足りない。今回は結局最後まで”クリアで音程感のはっきりした低音”のモニタを作ることができず、自分がどのようなタッチで弾いているのかが曖昧なままだった。

基礎練習が足らん、ということですね。なのでリズムやコードに対する理解の解像度が粗くなって対応の引き出しも狭くなっている、と。

対応案リスト

  • タイム感: クリックを使った基礎練習を定期的に行う
  • フレーズ: クラッシックをやる
  • モニタ: ヘッドフォンモニタを考えておく

モニタはなぁ…練習だけじゃどうにもなんないもんなぁ…人が入ると音場変わるし。
とりあえず「クリック鳴らしながらクラッシックと基礎練習フレーズをやる」のがいいかな。

Promised Land

2月 17th, 2008

昨日、7年ぐらいベースを弾かせてもらっているゴスペルサークル Hyper Gospel ChoirのAnnual発表会がありました。催しは主催のI氏をはじめとして参加者の皆さんの積極的な参加によってつつがなく、楽しく終了しました。

イエスがどうしたとか、何とか言ったとかの「宗教勧誘」を習った黒人奴隷が日曜に教会で歌っていたのがゴスペル音楽です。西洋的な音階である教会旋法とアフリカ的音階であるブルーノートやセブンスコードの融合や、繰り替えされていく度に複雑になっていくコールアンドレスポンスの手法などは教会で培われてきたものです。

という能書きもありつつ、大はしゃぎで馬鹿騒ぎをさせていただいたわけです。和服の似合う人妻と、40にしてデュエット&マントショーで歌わせてもらったのは、僕のアイドルだったバンドのスピリチュアルソング。

Promised Land By Style Council

兄弟よ、姉妹よ
いつか我々は紛争、暴力から開放され
街で泣き叫ぶ者もいなくなるだろう

時が至れば空から天使が鳩のように
翼を拡げて舞い降りてくる
我々は互いの手をとり
ここを約束の土地に作り上げて行こう

君たちと私はここで進んでいく
心を会わせて
寄る辺を築き上げるんだ

大騒ぎしてましたが、中身はゴスペルなんだぜ。いちおうね。

…というスタイル

2月 13th, 2008

KISSとマイルス・デイビスを交互に聴きながら思った。

KISSというバンドは見た目のどぎつさが示すように、ノンポリのエンタテイメントバンドである。ディスコあり、フュージョンあり、AORありともう、何でもやってのける。ギターは歪んでいるし、ベースはピックでゴリゴリ弾いているのに、きちんとそのジャンルの響、サウンドを成立させているのはさすがエンタメバンド!!とうなるしかない。
カッコいい、化粧したビージーフォーと言っても良い。

翻ってマイルスである。
これがまた、何をやってももう、マイルスなのである。
KISSが最終的にはそのジャンルを感じさせるのに対して、マイルスは最後に残るのはマイルス自身の独創性なのだ。
これを「マイルスという音楽」「マイルスというジャンル」と呼ぶのなら、KISSはこれを再現できるだろうか?
いやいや、KISSはそういうアピアランス/存在意義の部分はそれこそアピアランスでカバーしていて、だから音楽的には逆に自由であって、そうした独自性を作り出す必要すらなくて…

一品料理屋とファーストフードを比べているようなもので、そもそも比べるべきではないのだから結論などでるわけは無い。
ただ、KISSは自由にスタイルを行き来しているのに対してマイルスはマイルスというスタイルから逃げられない。

自在でありたいと願う僕は、マイルスの吐息のようなペットに全身脱力もするけれど、節操の無いKISSのほうが有り様としては好きである。

無指向性パッシブヒートシンク

2月 11th, 2008

たまたま、このブログに配信されていた広告。

「無指向性パッシブヒートシンク」

なに?

「無指向性」?

熱を吸い込む元は底面からなんだろうから、吐き出す先に指向性がない、ってことなんだろう。

ってことは指向性を持っている製品も、あるってことですよね?

「上にしか熱がいかない」とか「ナナメ前にしか熱がいかない」とか。 すげぇぞ、それって。

https://www.micforg.co.jp/jp/c_pin.html#st

デザイン変更

2月 2nd, 2008

このサイトのデザインはリンクが分かりにくいなぁ、と思ったので青く変更。
ついでにブロックタイトルのところも薄墨色にしてみた。

「黒とオレンジ」を基本色にしていたので少し食い合せが悪い所がある。
んーー。もう少し、検討しなきゃね。

Rockbox

2月 1st, 2008

IPodをハックして別の音楽プレイヤーにしちまえというRockBoxを入れてみました。

いいんじゃねーの〜!!!

特に、左右の音を軽く混ぜてiPodの「くっきりはっきり左右チャンネル分割」状態ではない、自然にスピーカーの前で聞いているような効果を出してくれる「クロスフィード」、ステレオの左右チャンネルの開き具合を調節できる機能もあったり。

極めつけはパライコがついていることだ!!
現在、私はJBLのReference220を使っているが…iPodのデフォルトでは60-80Hzぐらいがぶわんぶわんして、ベースとかキックがぼけている。ついでに私の好みからすると350Hz近辺のミドルローが足らない。ブンブンしないのだ。
とかそういう不満も一発解消。

操作性があんまりよろしくないとか、PCと同期かけるのがめんどくさいとか、電池がすぐなくなるとか不満なところもいっぱいあるが、デフォルトのApple製アプリとのデュアルブートにして曲の転送だけして、RockBoxのデータベースに反映するとかも出来るのでまぁ…いいんじゃねーの〜!!!