…というスタイル

2月 13th, 2008 by tsuyoshi Leave a reply »

KISSとマイルス・デイビスを交互に聴きながら思った。

KISSというバンドは見た目のどぎつさが示すように、ノンポリのエンタテイメントバンドである。ディスコあり、フュージョンあり、AORありともう、何でもやってのける。ギターは歪んでいるし、ベースはピックでゴリゴリ弾いているのに、きちんとそのジャンルの響、サウンドを成立させているのはさすがエンタメバンド!!とうなるしかない。
カッコいい、化粧したビージーフォーと言っても良い。

翻ってマイルスである。
これがまた、何をやってももう、マイルスなのである。
KISSが最終的にはそのジャンルを感じさせるのに対して、マイルスは最後に残るのはマイルス自身の独創性なのだ。
これを「マイルスという音楽」「マイルスというジャンル」と呼ぶのなら、KISSはこれを再現できるだろうか?
いやいや、KISSはそういうアピアランス/存在意義の部分はそれこそアピアランスでカバーしていて、だから音楽的には逆に自由であって、そうした独自性を作り出す必要すらなくて…

一品料理屋とファーストフードを比べているようなもので、そもそも比べるべきではないのだから結論などでるわけは無い。
ただ、KISSは自由にスタイルを行き来しているのに対してマイルスはマイルスというスタイルから逃げられない。

自在でありたいと願う僕は、マイルスの吐息のようなペットに全身脱力もするけれど、節操の無いKISSのほうが有り様としては好きである。

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