世界は油でぬるぬるだ

6月 11th, 2008 by tsuyoshi Leave a reply »

極東ブログさんでも言及があるように、現在の中国は「資源くれくれちゃん」である。
そりゃぁ、そうだ。あれだけ人数が居て、工業化しようとしているのに資源の供給元を確保しておかなければ、経済の偏りがおきて最終的には貧富の差がひどくなってまた革命が起きちゃう。日本ともガス田開発でもめているのは皆さんご存知の通り。
「世界の工場」といわれながらも政情や一党独裁体制のリスクゆえに「じゃぁ、おさえでタイにも工場を」とか賃金上昇で工場が逃げだし始めている。中国ブランドの企業はなかなか育たず、「商売やるんだったらまず民主かせぇよ、ボケェ!!」とみんなから怒られているというなかで、まずは資源を押さえに動いているのはさすが100年の計の国と言える。何だかんだと言って資源が無ければ何もできないのだから。工場が逃げ出したとしても、資源を抑えておけば経済成長によって高度化した市民生活を維持することができ、そのモメンタムが何とか国を維持してくれる。

ドイツの大臣がダライ・ラマと話をしたということだけれど、中国がスーダンの油田開発に手を出していなかったらこういうことはなかったのかもしれない。”経営統合”をようやく果たしたユーロ圏がモラリティを軸にしたコントロールで自分の文化圏の拡大を志向し始めた、という考え方も出来なくはないけれど…アヘン戦争からこっち、ユーロ圏はアジアを植民地の延長としてしか考えていない部分がある。植民地が別の植民地に手を出すとなると…太平洋戦争だね。
欧米列強は産業革命-実際にはルネッサンスあたりで起こっている会社組織とか出資とか複式簿記とかによる富の記号化が発端だけれど-着々と築かれた「富生産マシーン」への介入をものすごく嫌うし、資源は「冨生産マシーン」のもっとも基本的な入力だ。

100年の計VS産業革命以降蓄積されまくった富はガチンコ勝負ではなく企業対企業や金融/先物市場でバチバチと火花を上げている。

で日本はどうなるよ、と。
各国での資源開発プロジェクトからポコポコ弾き出され始めている日本商社/外務省連合は目が血走っちゃってるんじゃなかろうか。福田総理もなんか弱腰だし。アフリカODAを増やして行こうとしているらしいが、年寄りの増えた日本国に資源争奪なんていうカロリーの高そうな作業がどこまで出来るのか、ちょっと不安ではある。

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