「なんか小粒なやつばっかでツマンナイヨネ」とか「オーラがないんだよね」とか言ってたんだけど、反省します。ごめんなさい。
今年のツール・ド・フランスは終盤にかかってとんでもなく面白くなった。上位6人が3分以内にごっちゃりかたまる展開といい、個人の力量VSチーム力が秤にかけられることになった今日のタイムトライアルといい、逃げにドラマが見える第18,19ステージといい、すさまじくアドレナリンが噴出すレース展開を見せてもらった。
たとえば、ランス・アームストロングやコンタドールのように端正でチーム力も安定していて、勝つべくして送り出されるヒーローももちろん素敵だ。真打が登場するのはいつも見せ場に決まっているのだから。でもね、混沌の中から努力を重ねて結果にしてくるのを見ちゃうと、やっぱり魂が震えてしまうのだよ。エースのドーピング、スポンサーの撤退をかまされつつも自転車チームとして強くあろうとしてきたCSCと、カデル・エヴァンスというスターを得てこれまでの逃げ&スプリント体制を一気に総合向けに切り替えたサイレンス・ロットが繰り広げる丁々発止は、神々にも等しい超人ではなくて等身大の選手たちが持っている力を最大限に生かすにはどうすればいいんだろうって工夫している様子に見えて、なんだかとっても人間臭くて素敵だ。
実質的な最終日である今日のタイムトライアルで歯を食いしばり、疲れきった筋肉を意志の力で無理やり動かしている選手たちはやはり、英雄だ。
今年も、英雄たちの夏をたっぷりと楽しませてもらってなんともうれしいのだ、僕は。
願わくば、明日のシャンゼリゼで敬愛するロビー・マキュワンのスプリントが炸裂してほしい!!
こうなったらエヴァンスも引け!!! ポポヴィッチも引け!!! せめて最後ぐらい勝て!!!!