結論から言えば、この国には世界に通用するプラットフォーム企業が無いからだ。
ゲーム業界を見てみよう。
五反田と品川の間にある会社が目黒にある会社と世界に向けてゲームを作っている。
京都に本社のある会社は、神田に事務所があって品川とか目黒とか渋谷の会社と仕事をしている。
ソフトウェア業界は…SIerさんたちはローカルな人たちに対してソリューションを提供している。
世界に向けてモノを作るときに、単独のレイヤだけを切り出して展開しようとしても、上流から下流まで一気通観で展開しているものと競争にならないということか、と思うでしょ?
違う。
ソフトウェア企業が作るものが、結局はローカル向けのものであることは変わりが無い。
プラットフォーム企業がある場所でモノを作ると、ローカル向けに作ったものが、自然と世界に通用するクォリティを持つのだ。
これは上流から下流まで一気通観で展開していることとは、少し違う。
プレイヤーそれぞれにそんな意識はさらさら無くて、自分のおかれた環境での最善手を採っていこうとしているだけだ。
しかしながら、「テクノロジー」の商売はどれだけ上層のアプリががんばってもプラットフォームの能力を超えられないことからすると、プラットフォーム企業がローカルにある場所での「環境での最善手」が自然と「グローバルでの最善手」になっていくのだ。
直接的な連携ではなくて、近接効果による連携といえば良いか。
つまり、下層部分を押さえる事によって全体をより効果的に盛り上げていくことが出来るのだ。
これは特許でプラットフォームを押さえることとも少し違う。
プラットフォームビジネスの利権を持っていることと、プラットフォームを展開していることの間には差があり、近接効果を出すためにはプラットフォームビジネスを展開していなければならない。
従って日本の携帯電話ビジネス、特にコンテンツとかアプリケーションは世界に出て行けない。
だってプラットフォームが違うんだもん。
さらにはアプリケーションベンダーも出て行けない。
だって作っているのはアプリケーションで、出て行くためにはプラットフォームが必要なんだもん。
といった感覚でいくと、この国からはゲームしか出て行かないことになる。
で、現実はそのように展開している。
諸先輩が同じ趣旨の論を各所で出されているが、ここ数日間の「おりゃぁこれからいったい何すりゃ金が稼げるのか検討がつかねぇよ」という鬱屈を吐き出すべく、ポストしておく。
後で見直したら、気がつくところがあるかもしれないでしょ?