奥さんのおごりで、東京ディズニーリゾートへシルク・ド・ソレイユのZEDを見に行ってきた。
僕はシルク・ド・ソレイユをみるのは2回目で、最初はラスベガスで見た「Ka」だった。ストーリーじたての中で躍動する肉体と大仕掛な舞台に心が躍ったのを覚えている。今回のZEDはストーリー性は「Kah」ほどではないけれど、出演者たちの技とファンタジーにうっとりしている間に2時間が過ぎる。すばらしかった。
スポーツは人間の肉体がどこまでできるのかの限界を示してくれる。
演劇は肉体や言語でイマジネーションの広がりを僕等に与えてくれる。
サーカスはその両方を、いっぺんに注ぎ込んでくれる。僕等は火のついたボトルでのジャグリングに手に汗をにぎったり、宙を舞う優雅な踊り子の姿にうっとりしたりしながら、子供のように夢中になっていることができる。
ショーアップされた緻密な演出 - 衣装、音楽、舞台…さらに言えば客入れのときの案内係がきちんとした敬語を喋ることまで含めて、演出の一部だ。大人を子供に還すためには上質な演出が必要なのだ。裏が透けて見えるような薄っぺらなモノでは、世の中で擦り切れた魂は計算を嗅ぎ取り途端に現実しか見えなくなってしまう。
そうした演出にのって、芸人たちの磨き抜かれたぎりぎり(と僕達には見える)の芸が思う存分、展開される。
だから、その芸は10倍にも20倍にも増幅されて僕達に届き、魂を揺するのだ…
とても、楽しかった。