景気の悪い世の中のご他聞に漏れず、わが社もダメダメである。
そりゃそうだ。
貿易黒字が唯一の「生産資本」と言ってもいいこの国で4ヶ月連続で赤字になってりゃ、回ってくるものがあるはずが無い。
加えて労働人口どころか消費人口も減ってるわ、教育レベルは落ちてるわ、政治は機能不全だわ、金融も構造不良だわでは出口がどこにあるかがなかなか見えづらいのは当たり前である。
事此処に到っては、出口の設定はもはや哲学の問題である。
ラブアンドピースでハッピーな世界を前提とすれば、今こそ投資して事業基盤を大きくするチャンスの時期だ。「世界はいつか立ち直る。みんなでがんばろうよ!」って感じ。「万人の万人に対する闘争」なんだったら、企業体力の根幹である既存事業を如何に健康に保全するか、弱みになりそうな部分をより早く判別して切り離すか、が当面の焦点になる。
そういう哲学なしに、ホッブスをやっちゃうとそれは単なる吝嗇だし縮小再生産が加速するだけだ。哲学なしにラブアンドピースをやると当然、バブル状態になる。
勿論、マクロレベルではラブアンドピースだけどミクロな現場ではホッブス流ってのは日常的に見る。逆はあんまり見たこと無いけど。
世界はどういうものであって、その中で自分はどのように振舞うのか、が哲学である。「どういうものであるべき」とか「どうあるべき」なんてのは基準を外在化しなきゃやっていけない青二才の思考方法なので、いまや立派なおっさんである僕としては「べき」論は排除したい。朝日新聞じゃあるまいし。
CI(Corporate Identity)とか、商品の宣伝戦略を作るときにも当然議論されてきた「差別化」や「立ち位置」や「理念」と同じものだけれど、より透徹した意志、必ずやり遂げるのだ、こうすれば幸せになれるのだといった強烈な方向意識がセットされなければ、やはり吝嗇のうちにフェードアウトしちゃうだろう。
国民の大半が貧しくなれば、そのような哲学や意思は自然と湧き上がってくるのかもしれないけれど、それでは救いが無い。
っつーか、うちの会社はどっち向いてんだよって話なのだけれど、わが身の及ぶところは意思と哲学を持っておきたいねぇ、と。