Archive for 2009年5月

ドキュメンタリー2点

5月 31st, 2009

この週末に読んだドキュメンタリー2冊のレビュー。

敗れざる者たち – 沢木耕太郎
「深夜特急」を書いた作者が、まだ若い時期のドキュメンタリー数点を集めたもの。
高度成長期の日本で「黒人とのハーフで煮えきらないボクサー」や「長島との対比で語られる巨人のサード達」の姿を素描したもの、と思いきや。
語られるのは「沢木自身の哲学」の枠組みのなかで、素材たちがどのように”順位付けられるか”だった。

若いということはいくつかの利点と不利があるが、世の中に一般的な価値観が存在すると思い込んでいることは大きな不利益だ。そうした若さを、日本自身が持っていた時代の空気を感じ取るにはよいテキストだが、例えば先日レビューした「凍」が素材の描写に徹してなおかつドラマを描いていたのに比べると、若書きが鼻につく。
筆力で読ませるが、人間を掘り下げたドキュメンタリーとしてよりも昭和の若者の感性を味わうのに良い一冊。

だから山谷はやめられねぇ – 塚田努

逆に自身を状況の中へ没入させることによって、日記その物が素材の描写になっている本書は若書きがドラマの一部になっていて気にならない。リアルな「山谷のどうしようもないおっさん」や「飯場の非熟練工」がたくましく、かつだらしなく生きていくさまを塚田の目を通して切実に理解できる。
だからどうだ、という価値観ではなく人間はたくましい生き物なのだ、という事実を噛み締めて読了できる。文中でたびたび触れる優柔不断さとは裏腹な、塚田自身のたくましさも含めて。

プリン日和

5月 25th, 2009

イラついているときには甘いものに限る、ということでプリンを作りました。

プリンの作り方
カラメルソース

  • グラニュー糖70gを大さじ一杯の水で中火にかける
  • 色づいてきたらきつね色より少し濃いぐらいで火からおろす
  • 余熱でカラメル色になったところで大さじ2杯の水を投入。沸騰してはカラメルがはねるので注意。
  • ぐりんぐりんかき回して均一にのばす
  • のびたら固まらないうちにプリンを作る器へ入れておく

プリン液を作る

  • 牛乳500ml、卵Lサイズ3個、グラニュー糖70gを混ぜる
  • 3回ぐらい、裏ごしする。我が家は裏漉し器が無いので、茶漉しでこしている。
  • バニラエッセンスを数滴投入。
    バニラビーンズでも、インスタントコーヒーでも、生クリームで煮出した紅茶でも、お好みの香り付けでよろしい。勿論、そのままでもよろしい。

蒸す

  • さっき準備しておいた器へプリン液を投入する。
  • フライパンとかへ器を並べる。我が家は中華なべ。
  • 2Cmぐらい水を張り、ふたをして中火で水を沸騰させる。
  • 水が沸騰したら弱火に落とし、4分ぐらいおく。
  • その後火をおとし、20分ほどほおっておく。器が大きいのなら、途中でもう一回水を沸騰させる。
  • あら熱が取れたら冷蔵庫へ。冷えたら、喰う。

んまいぜ。

モバイルサイト

5月 25th, 2009

前から設置はしてあったんだけど、改めてクローラさんたちへ公開。

http://www.voodoomarketing.net/mobile/

文字化けも直したしね。

技法とメンタル

5月 22nd, 2009

例えばマーケッターがいつも使う技法には以下のようなものがある。

  • SWOT
  • Boston Matrix
  • NPV分析
  • グループインタビュー

それぞれの技法は「自然が隠している真実を分析によってあぶり出す」ものでは、けっしてない。
宇宙論の話を読んでいると、科学の分野でもどうやら似たようなものであるようだが、これらの技法は実は「自分が感じていることをもっともらしく描写してみせる」ためのツールであることが大半である。

4PとかRBVポジショニングとか、示唆に富むキーワードは山ほどある。NPV分析によって事業の継続性や投資効果のモデリングをしておくことで事業運営に共通理解をもたらすことの効果も、もちろん重要だ。

定常的な世界がもうどこにもなくて大きなカオス系になってきている現代社会では、どれほど正確な分析だろうとプロダクトマネージャの強い意志がなければ、それはリアリティを持ち得ない。現況に沿っただけの展開では製品の売上をブーストしていくことは出来ない。現況ではない、言ってみれば空想の世界/マーケターの頭の中にしかない世界を一つづつ実現させて最終的な着地点まで押し進めることが出来なければ、企画やプランは決っして成功しない。

なので、絵だけ書いて悦に入るのはよそうぜ。展開こそ、実施こそ、勝利だ。
下手すりゃ目標すらいらない。熱と意志だけで、どこかにたどり着いてしまうこともある。

前へ、前へ。
止まったら、勝てない。

Google Static Map が表示されない

5月 22nd, 2009

Google MapをGET文だけで表示できるStatic Mapですが、ちょっとトリッキー。

直接、例えば以下のようなURLをたたくと…地図が表示されます。

http://maps.google.com/staticmap?center=00.0000000,00.0000000
&format=gif&zoom=0&markers=00.0000000,00.0000000
&size=300×300&key=THISISDUMMYKEY&sensor=true

が、そのまんまimgタグに貼ってやると、出ないことがある。
これはStaticmapへのアクセスにRefferが付いてる=どっかのページのimgタグからアクセスが来ている場合には、KEYのところにそのサイト用に作られたGoogle MAP APIキーがくっついてないと、Google側からBAD REQUESTが返ってくるからだ。

サンプルが、これ。

ここに上のURLが貼ってある。
でもおそらく上の地図は皆さん見えちゃってると思う。

そうなのだ。Bad Requestを出しつつデータ返したりとか、Bad Requestなしでデータ返したりとか、Bad Request出してデータも出さないとか、いろいろしている感じがするのだ。
APIキーを正しくつけてリクエストを出せば、正しく返してくれるのでそのようにすれば何の問題もない。

タダで使うのは控えろよ、と人のコンテンツをタダで使っている奴が言うという変な感じの…
まぁ、Fair Tradeのうちだとは思うけれど。

AUでTableの内側のTableが表示されない

5月 22nd, 2009

Auの携帯電話で、Tableタグの内側にもうひとつTableタグを書くと、あら不思議。

内側のTableタグの内容は出力されない。

おいおい。

ツルハシ

5月 13th, 2009

ゴールドラッシュのときに儲かったのはツルハシを売った人、というフレーズを調べものをしていて見かけた。
そりゃそうだ。リスクテイクの最前線にポジションをとれば、あたればデカイがあたらないことの方が多い。そんなにパカパカあたっちゃったらそもそも”リスク”じゃないもの。
ただ、例によって我が「モバイル」とか「IT」とかの業界に置き換えていくと、ちょっと絵柄が違うような気もする。

oDeskとかCroud Sourcing的なモノがフラットな世界の中でチープ革命をバキバキと音を立てて驀進していく中で、ツルハシ商売は「ツールとかスキルを提供する人をいかに束ねるか」という人材配置商売に転換しきった。

エンタープライズ向け商売でははるか昔からそうだったよ、という向きもあろうけれどSalesForce.comとかの登場でより短期かつ低価格での商売にシフトしているのが実情だろう。ゼネコン並みの孫請けシステムで人材流動性という価格弾性値を確保しつつ、アーキテクトなんつー”自分で小難しくした商材を難しいから、という理由で高単価をつける”、インチキと呼ばれかねない肩書きにカネを払ってもらっていたのも「テクノロジーなんてなんてことねーじゃん」というゆとり世代のGoogle様に支えられたコピペコーディングで足元がぐらぐらである。
それでも企業がITシステムに安定性を堅牢性だけではなく自社内に設置を求め続ける限り、ゼネコン的IT業界慣習は生き残るのだけれど、最近はやっぱりクラウドのほうが圧倒的にコスト効率がいいんじゃねーかということでこの流れも危うい。

反対にモバイルコンテンツ業界なんていうついこの間までゴールドラッシュであぶく銭だったとこでは、安定性とか堅牢性とか情報セキュリティなんていう単語すら聞いたことの無い/あるいは「それって最後はエンジニアを夜中に叩き起こすってことでしょ?」とコスト構造の末端を知り抜いちゃったエンジニア達がそれこそミッションオリエンテッドに、簡単に言えば「やりたいことさえできれば方法論なんかなんでも良い」というスタンスで自作サーバーがあふれかえってたりもする。こういう構造なので、ツルハシ買う人はまず、シロートである。クロートは、リスクテイカーであると同時にツルハシ職人だったりするので、流通構造は成立していない。モバイル業界においてツルハシ販売(人材配置業含む)はシロート向け、ということになる。
ただモバイルで何かをやりたいシロートさんが相当数、いらっしゃるのでガラパゴスな日本国内では「ノウハウ」をキーワードにしたクロートさんがツルハシ売りつけたりするわけだ。

リスクテイカーでも、ツルハシ職人でもないポジション/プラットフォーマーがあるだろうという気もするけれど、それはコストコンシャスなご時勢では、勝ち逃げた後の焦土作戦でしか取り得ないので − amazonのクラウドとかね − 措く。せいぜいが「限りなくプラットフォームに近いところでのツルハシ販売を何とか成立させようとあがく」ぐらいか。

とすると、ツールからプラットフォームから運用までシロートさんの面倒を見てあげるのがIT野郎どもに残された道か。
コミュニケーション苦手とか言ってる場合じゃねーぞ、お前ら。

OJTライブ/音源付き

5月 6th, 2009

赤坂 Graffitiさんで昨日、やらせてもらいました。

映像:OJTLIVE20090505.mp4

音声のみ:OJTLIVE20090505.mp3

雨にもかかわらず多数のお客様にご来場いただき、ハコのみなさんにも大いに助けていただいて気持ちよく演奏出来ました。各個々人のミスノート/ミスタッチはもちろんあるものの、舞台上も客席もリラックスして楽しめるショーになっていたのではないかとおもいます。
ゲストボーカルに迎えた3人もキャラクター、ショーマンシップともに文句無し。歌唱力は好みの分かれるところだろうけれど、それは元々そう思ってやってることなので分かれてちょーだい。

次はオリジナルか、ジャズか…どうしましょうかね。