Archive for the ‘2008 タイ・ベトナム旅行’ category

ラウンジのトイレ

7月 16th, 2008

そういえば、チャイナエアラインの台北ラウンジでトイレについているウォシュレットがものすごい。

パワフルなのだ。

普通のビニールホースから蛇口全開で水出してんじゃねーのかぐらいの勢いで洗ってくれる。

豪快なのがお好きな方にはたまらんだろう。「業務用ウォシュレット」と命名させていただいた。

7-8日目 お腹いっぱいです

7月 7th, 2008

前夜にお腹を壊してひと騒動あったけれども、翌朝にはすっかり元気…だった気がする。

まずは午前中をプールで過ごし、

お昼はカラベルホテルの裏に建っているシェラトンでアフタヌーンティーにする。

この後、奥さんをヘアエステに放り込みホーチミンを一人でうろつく。

ベインタイン市場

統一会堂

パスター通りの露店街

道端で売っていたサイバーパンクななにか

ぐるぐると歩き回っていても、バンコクのようなその場所のエネルギーに圧倒される感覚はない。バイクタクシーの運ちゃんが呼びかけてくるが、極めて礼儀正しい。こちらが「No」と言えばそれきり誘ってこない。

ただしベインタイン市場だけは別だ。
観光客も多いが、それ以上に、言葉通りの意味で市場である。商品が所狭しと並べられ、売り子が熱心に客を呼び込み、そこかしこで交渉をしている。ならんでいる商品も市場へ来る道すがらの露店においてある、判で押したような「チェ・ゲバラTシャツ」とか「TinTinベトナムを歩くTシャツ」ではなくコーヒー、豆、香辛料といったものから肉、魚、野菜、置物、時計となんでもござれだ。今回ホーチミンでもっともエネルギーを感じた場所である。
ただし肉や魚を冷蔵せずに売っている姿は心臓の悪い方にはすこし毒かもしれない。

ヘアエステのすんだ奥さんをピックアップし、ホテルへ戻り夕食はディナーブッフェで済ませた。

走ってヤクルト
8日目は帰国するだけである。

ホテルからタクシーに乗り込み、空港へ向かう。
来るときには気がつかなかったが、プロパガンダ看板が結構残っている。

そんな看板もありつつ、飯1回で三万ドンの国でガソリンが1リットル14800ドンである。

そりゃぁカブ以外には乗る気にならないわけだ。

空港にはなぜか寄付箱がある。

「なぜか」としたのは、この寄付が何のためなのかどこにも説明が無いからだ!!

帰りも台北経由だが、今度は時間の便がとても好い。台北までの機内で昼食をとり、成田までの機内で夕食がちょうどいい時間に出てくる。ただしホーチミン出発が20分ほど遅れてしまったので、楽しみにとっておいた台北でのヌードルバーはトランジットタイムがたらず、あきらめることになった。

が、奥さんがどうしても「ヤクルトが飲みたい!!」とおっしゃる。タイとベトナムで魚醤の匂いにやられてしまった奥さんとしては乳酸菌で胃腸を整えたかったらしい。
というわけでボーディングタイムだというのにラウンジに駆け込み、奥さんはヤクルト、僕は牛乳を一気飲みした。

ラウンジに入って2分ぐらいで出てくる客というのも珍しかっただろう。

帰りは順調。美味しいご飯をいただき、

セロリもシートベルトを締めて着陸。

無事、帰国となった。

お腹一杯
我が家のバケーションは「海と太陽」が基本であったものを今回は都会に繰り出してみた。
結論からすると…単純にできている我が夫婦にはすこし、ハードルが高かったようでお腹一杯感がつよいですねぇ〜。
人間や都市の刺激が強くて、受け止め切れなかったのがすこし、残念です。
現地のガイドさんを頼むとかすれば、もっと素直に受け入れあえたのかもしれません。

6日目 素朴な国、ベトナム

7月 2nd, 2008

空港へ着陸する飛行機の中からベトナムを見下ろすと、道にアリがたくさん走っている。
もちろんこれらはアリなどではなくて大量の「ホンダ」、小排気量のバイク - いわゆるスーパーカブである。
バンコクでのバイクもなかなかにすごい数だと思ったけれど、ベトナムではさらにすごい。

走っているバイクのほとんどは燃費のよいホンダのスーパーカブ、またはカブのカウルをモダンにした一見スクーターに見えるもの。

で、こいつらが信号の無い交差点ですれ違っていく。

そうなのだ。ホーチミンでは、少なくとも僕がうろついた範囲では信号らしい信号が無い。さすがに3車線道路ぐらいになるとそれらしきものはあるのだが、他は基本的に、ない。
じゃぁどうやって交通が統制されているかといえば、「自己責任」である。思い出したように歩行者用の信号が設置されている交差点も有るには有るが、交差点近くの電柱にひっそりとつけられていて、そこに信号があることを知らなければまず気がつかない。信号その物の形も統一されておらず、認識するのに難易度が非常に高い。

ということで、大量のバイク、車、人が道をてんでばらばらに行き交うことになる。通りを渡ろうと思ったらまず流れを読み「あそこの切れ目で渡ろう」とホーチミン初心者の僕などは考えてしまうが、ホーチミン上級のローカルな方達はまず、渡り始めてしまう。きちんと左右を確認しなきゃあぶねぇじゃねーか、と思うが走っている車やバイクの方も「そんなもんだ」と思っているらしく、上手に避けて走っていく。
ここでは変に道の真ん中でビビって立ち止まったり、動きのスピードを変えることの方が危険な様だ。みな、落ち着き払って道を渡っていく。
ここまでなら「へぇ、上手くできているもんだねぇ」レベルだが、ホーチミン・ローカルの方々はさらにすごい。バイクで、同じ事をするのだ。
道幅10mはあろうかという大きめの通りの横断もお構い無しにつっこむ。バイクと車の塊が来ているとこへ、別のバイクと車の塊が90度横からぶつかっていき、だれも死なずにすれ違うのだ。すごいとも思うが、やはり事故も多いと奥さんが行ったヘアエステのおねぇチャンが言っていたそうだ。

ランドマーク達
バイクに圧倒され続けていたわけではなく、いくつか名所めぐり。これらは徒歩15分圏以内にあり、半日あれば全部を見て回れる。


人民委員会庁舎。フレンチコロニアル調でとても美しい。


聖マリア大聖堂。ちょうど結婚式を上げているカップルがいた。


中央郵便局。


中央郵便局のなか。FedexとかDHLの専用カウンターもあった。

フォー24
ベトナムうどん、フォーが一杯24000ドン(150円ぐらい)で食べられるということだったが、インフレのためか32000ドンになっていた。
で、これが文句無く美味い。

食い物はその土地のものが美味いのは当たり前だ。たとえどのような店であっても、その土地にあり、その土地で営業をしているというだけで、他の土地に比べて圧倒的なアドバンテージが有る。例えばデュッセルドルフの蕎麦屋は巣鴨駅前の富士そばに遠く及ばない。ましてや、同じく巣鴨駅前の武蔵屋レベルのそばなど海外では望むべくもない。

と言うわけで、土地の滋味と年季を一杯に詰め込んだフォーのまずかろうわけが無い。スープ、麺、具材、付いてくる大量の香草すべてが予定調和の中に溶け込み、生物の進化があらかじめ定められていたかのような完成度を誇るのにて圧倒的なそつのなさである。豪華でも、技術が高いわけでも、着想が素晴らしいわけでも無い。ただただ、圧倒的に完成された破綻のなさなのだ。すべてがこうあるべし、という姿のままそこにある。本来はハノイの料理だということだから、ハノイで食ったら涙を流してしまうかも知れ無い。

海外出張から帰ってきたときに、富士そばへ駆け込んでもりを掻き込むことがある。おそらくはベトナムの方もそのようにフォーを喰らうのであろう。

ピンチ!
ランドマークをまわり、フォーを食い、ホテルのプールで少し遊んでからレストランへ出かけたのだが…。
そこで僕は急にお腹が痛くなってしまい、せっかくの「フエの宮廷料理」とやらを楽しめなかった。

レストランを早々に引き上げ、ホテルに戻ってからしばらくは「トイレとお友達」状態になり「むむ!!コレラかも!!」とヒヤリとしたが、一通り出るものが出てしまえば落ち着いた。生水や生魚は避け、食事時の手洗いなども欠かさなかっただけに少し驚いたが、どうやらミネラルウォーターそのものが僕に合わなかったか、昼に食ったフォーについていた香草で腸がビックリしたかのようだ。一晩寝て、次の朝にはケロリと直っていた。

5日目 ベトナムへ移動!

6月 28th, 2008

午後の飛行機でベトナム・ホーチミンへ移動した。

AirAsia

脅威の格安航空だが、儲かっているらしい。チケット代格安、飲み物などの機内サービスなし、座席予約なし、荷物も有料である。座席指定が無いためにしばしば「椅子取り合戦」状態になるようだが、これを避けるためには「優先搭乗券」を買えば良い。といっても、実態はシャツに貼るシールだ。

こいつを貼っていると、まずは飛行機までのバスに優先してもらえ、飛行機の中では優先席を確保していてくれて、「席取り競争」をしなくてもすむようになっている。

僕は荷物が15Kgまでのところを20KG持ち込んでしまい、5KGの超過分として900バーツほどとられた。運賃が一人800バーツだというのに、だ!! 運賃が安いことに怒るべきなのか、たった5KGの超過に運賃以上の料金をとることに怒るべきなのか。たぶんどちらでもなくて総額2万円以下で大人二人がベトナムまで移動できることに喜ぶべきなんだろう。

ちなみに、椅子は合成皮革張り。

こちらの方が掃除が楽なんでしょう。

CAのおねーちゃんがこれまた絵に描いたようなギャルでキティちゃんのバッグからマスカラを取り出しては塗っている。制服も真っ赤でボディコンシャスぎみのスーツであり、結構エロい。これなら少しぐらいサービスが悪かろうが逆に文句も出るまい。

ベトナム到着、タクシーでトラブる

東南アジアにおける空港のタクシーは旅行者にとって必ず乗り越えなければならない最初の関門である、と定義してもいいぐらいだ。

空港内の両替所で20$ほどをベトナムドンに両替し、外へ一歩出た途端…! 周囲からわっと人があつまり、口々にタクシーを売り込んでくる。丸刈りの僕が厳しく睨みつけると去っていくのだが、奥さんの方には4人ぐらいがまとわりついている。ここでもイラついた僕は「俺のヨメから離れんかいボケぇ!!」と一喝してしまう。中学生以来、人を怒鳴ったことなんか無かったのに。
結局、その場に居合わせた何だかよくわからない空港タクシーに乗り込むと…睨みつけて去らせた運転手じゃないか!! 確か8ドルで行くとかなんとか言ってたよなぁ…まぁ、いいや。とにかくホテルまでやってくれと頼んで走り出す。

道中、運ちゃんはずっと怒っている。
これが僕には新鮮だった。週の前半を過ごしていたタイでは、至る所に「旅行斡旋業者」がいて「***は今日やすみだからこっちへ行け。おれがトゥクトゥクを紹介してやる。」とか「このエリアは管理されているから行儀の悪いトゥクトゥクは入ってこれない。どれを拾っても安心だが、せっかくだから俺が交渉してやろう。」など頼もしい言葉で営業をかけてくる。これらの「旅行斡旋業者」は決して怒らない。怒ってしまっては僕との交渉が終わってしまうことを知っているからだ。
ところが、ベトナムのタクシーの運転手は僕が彼の言い値でタクシーに乗らなかったことに怒っている。
彼はともかく自分の値段が正当であると思っているのだ。それが盲信なのか、鈍感なのかはよくわからないが。
僕は彼のメンタリティがタイの「旅行斡旋業者」に比べてナイーブであることに感動した。で、結局8ドル相当を払っちゃった。

ちなみに、帰りにホテルから空港まで乗ったときのタクシー代は5ドルぐらい。やっぱりボラれているのだった。

ドンユーで晩飯

カラベルホテルへチェックインし、1ブロック歩いたところにあるドンユーというベトナム料理屋で晩飯。
こぢんまりとしているが、民族音楽の演奏などもあったりして旅行者にはベトナム気分を満喫できるレストランだった。

テーブルキャンドルが色気がないとしても、ご愛嬌だ。

3品頼んで20ドル。和民クラスのお値段であるが、普通にうまい。オリエンタル・バンコクのような感動やホスピタリティは望むべくもないが、若々しいホールスタッフを見ていると昔の日活映画を見ているような気になってくる。国その物が若く、成長期なのだ。すべてはこれからなんだろうな、と一人で妙に納得する。

ベトナムコーヒー

食事をすませ、ホテルに帰ったが少し早いのでロビーでコーヒー。せっかくなのでベトナム式を頼んでみた。

お湯がすべて落ちきるまで待つと、砂糖も入れていないのに黒みつのような味のする濃厚なコーヒーが味わえる。町のカフェで頼めばコンデンスミルクが付いてくるのだろうけれどカラベルホテルのものは、無し。僕もブラックがこのみなのでそのまま美味しくいただき、5日目を終えた。

4日目 足もみ、マンゴー、オリエンタル!!

6月 28th, 2008

4日目は僕のやりたかったことを目白押しで片付けた。

Lekでフットマッサージ

サイアムスクエアの6番通り(タイ語ではソイ6)にある。
300バーツほどで1時間、おばちゃんが足をもんでくれるのだが、えらく気持ちよい。
年季の入ったおばちゃんの力強く、かつ強すぎないタッチとけしてツボを外さないマッサージで夢見ごごち。
3日間歩き詰めでつかれた足もリフレッシュだ。

マンゴー・タンゴー

うまいと評判のマンゴースイーツの店。問答無用、写真をご覧あれ。

んまい。そもそも、マンゴーがんまい。熟しすぎて甘味が消える一歩手前のマンゴーを大きめににカットして、汁気たっぷりな奴をアイスやプリンと一緒に皿に盛ってくれる。ほおばるとマンゴーその物がゼリーのような食感をほんの少しの間保ったかと思うと果汁を絞り出して消えていく。出てきた果汁はまさにネクター、神の愛した飲み物だ。

オリエンタル・バンコクでバフェ

創業130年、タイの迎賓館とも言える老舗ホテルだ。映画の舞台になったこともあるとか。
ここでのバフェが美味しいとの評判を聞き込んでいたので昼飯を食いに行った。直前にマンゴー食っているのだが、結論から言えばそんなことは何の問題でもなかった。

ロビーでベルボーイに「バフェ食べたいんだけど」と聞くと「シーフードか、タイ料理か。シーフードであるならば、半ズボンとTシャツではお入れできない。」と言われる。
見事に半ズボンとTシャツである僕は奥さんの「じゃぁタイ料理にしましょう。」との一言でホテルまで戻らずに済み、渡し舟に乗って対岸にあるレストランへ向かう。

で、これが大正解。

もう、んまいのなんのって。さらには年季の入ったホールスタッフの見事なまでの接客に感服する。気がつかないうちにグラスは常に水が満たされており、奥さんが席を立ち料理を選ぶときには常に一人が説明のために脇に立つ。テーブルへ帰ってくるとテーブル担当の年配の方が椅子を引き、いつのまにか奥さんのナプキンはたたみ直されている。
食べ終わった皿は会話の邪魔をしないタイミングで下げられ、すっかり満腹したころを見計らってコーヒーの要否を問うてくる。も〜!! スカウトしたい。

料理は、もう言うことなし。素材をきちんと選び、真面目に丁寧に作った味がした。タイ風カレーや、イカのフリッター、トムヤンクンなど料理その物は我々も慣れ親しんだものである。が、インスタントのみそ汁と料亭のみそ汁が自ずから違うように、ここの料理は違う。

イカのフリッターは衣のさっくりした食感を突き抜けた時にであうふんわりとしたイカの肉厚な身とのコントラストが絶妙だし、トムヤンクンは辛さ、酸っぱさの前に素材の旨味を伝えてくる。バナナのココナッツミルク煮は…これのためだけにもう一度飛行機に乗っても良いぐらいだ。

本物である。機会があればぜひ、食べるべきものだ。

あとは、のんびり

バケーションで行ったとはいえ、バンコクは都会だ。4日間も歩き回っているとさすがに疲れる。
オリエンタルで食事をしたあとはホテルのプールでのんびりすごし、夜も出かけずにルームサービスにした。
付いてきたパンにくちばしが付いており、我が家のラッキーチャームであるぴよこのセロリ君によく似ている。

3日目 個室床屋

6月 27th, 2008

2日目に行ったサイアム・ディスカバリーで奥さんは資生堂のフェイシャルスパを見つけ、翌日の朝から予約。
かくして奥さんを資生堂スパに送り届けた僕は、一時間半を潰さなきゃいかんということになった。

サイアムと言う場所

サイアムと言う場所は大きく二つに分けられる。サイアム・ディスカバリー、サイアム・パラゴン、サイアム・センターという巨大ショッピングセンター3連発横並びエリアと、チュラロンコン大学の裏庭とも言えるサイアム・スクエアだ。
巨大ショッピングセンターの方は、既に開発途上国の面影など全くない。銀座と渋谷と代官山と丸の内をすべて一緒くたにしたようなものだ。リーバイス、ラコステといったカジュアルブランドからヴィトン、シャネル、グッチといったファッションブランド、果てはルノートルなどのグルメブランドも軒を連ねる。
2日めは日曜日であったためかかなりの人出がみられたが、3日目は月曜ということもあってか人が少ない。
あるいは、タイの一般消費者層にはまだこうしたブランド品を日常的に購入するだけの購買力が無いのかもしれない。
一部の「ネオ中産階級」とでもいうべき層がこうした場所を利用するのかもしれない。

翻って、サイアムスクエアである。MBKショッピングセンターもこちらに分類してよかろう。巨大ショッピングセンター群よりも2-3段落ちる価格でものを売っている。歩道もそこかしこで痛みが目立つ。一昔前の原宿、といった風情で安価な服屋やアクセサリの店、定食屋やおやつの店が並ぶ。おそらくはタイの主流消費者がおしゃれしようと思ったときにはこちらのエリアに買い物にくるのだろう。月曜でもそこそこの人出が見られた。

個室床屋

で、奥さんを資生堂スパに送り届けたあと僕はサイアムスクエア - チープで怪しい方のエリアをうろつき回っていた。
CDショップをのぞき定価で売っているのになぜかがっかりしたり、ジューススタンドを冷やかしたりしているうちに、発見。

床屋さんじゃありませんか。
そういえば、丸刈り頭が少し伸びかけていてだらしない。よし、刈ってもらおうと店のドアを開ける。

「いらっしゃーい」と店のマダムがお出迎え。カタコトの英語で300バーツで頭を刈ってくれると聞き出すと、案内を頼む。
店の奥に進んでいくと…むむ?? 個室だぞ??
ちょっとドキドキし始めた僕を個室の床屋椅子に座らせ、マダムは部屋を去る。
次に入ってきたのは…年の頃は27、8ぐらいであろうか。ロングヘアーをなびかせたおねーちゃんである。

うひゃぁ。やべぇ。そういえば、日本も昔は床屋でおねーちゃんが買えたとか買えないとか。

さらに緊張した僕を尻目に、おねーちゃんはいきなりバリカンで襟足を刈り始める。問答無用である。

5分後。

まだおねーちゃんは襟足をかっている。5分黙っている僕も僕だが、刈りつづけるおねーちゃんもいかがなものか。どうすればいいか聞けばいいではないか。

ということで「2mmの長さで刈ってほしいんだけど」と英語でいってみる。
おねーちゃん、タイ語でなにやら返すが僕にはさっぱりわからない。
「トゥーミリミーター、オーケー?」とものすごく短くしてみる。
「トゥーミリミーター?」おねーちゃん聞き返す。

以降、「トゥーミリミーター」が7往復ぐらいする。

このあたりから僕は英語をあきらめる。どうせ通じないのだから日本語でも同じだ。
2mmという長さもあきらめた。とにかく、短くできればいい。長さなんか、このさい大した問題じゃない。

ということで、指でホンの少し、というジェスチュアをして「短くね、ショート、ショート」と言ってみる。
以降「ショート」が5往復ぐらいする。

いい加減にイラついたらしいおねーちゃん、バリカンのアタッチメントを取り出してきて僕に選べという。ようやく!!事態が進展し始めそうだ!!
僕はもちろん一番短いアタッチメントを選んで指差し「これでたのむよ、おねーちゃん!!」と日本語で言い切る。
おねーちゃんにっこり笑ってようやく、僕の頭を丸刈りにし始めてくれたものだ。

ようやく順調に事が進み始めたのに気をよくした僕は、もはや床屋が個室であることも気にならず、頭を刈っているときにバリカンがコンセントから抜けること5回に渡っても笑って許した。コミュニケーションを成立させた喜びと見事に1mmほどの丸刈りになった爽やかさに300バーツを満面の笑みでマダムに渡して店をあとにしたのだ。

そういえば、おねーちゃんはさらさらヘアにこだわりがある人だったらしく、僕の頭を丸刈りにしながら自分の髪をブラッシングするという高級テクニックも見せてくれた。忘れがたい。

フォーシーズンでアフタヌーンティー

すっかり丸刈りで上機嫌なぼくとフェイシャルエステで上機嫌な奥さんは連れ立ってフォーシーズンズ バンコクのアフタヌーンティーに出かけた。1時近くにホテルにつき、アフタヌーンティーは14:00からということで少し時間を潰したが席を用意してもらって美味しく食べる。

1人前を奥さんと二人でわけたのだが、一人で1セットを食べきるのは結構大変な量だ。最初にウェイトレスのお嬢さんが「2セットでは多いと思います」と言ったのも納得である。が、まわりのテーブルを見渡すと…みなさん一人にワンセットである。腰を据えて、午後をおやつとおしゃべりに使うつもりらしい。

味はといえば、当然のようにうまい。タイの香草や魚醤の匂いに飽き始めていた僕と奥さんはものすごく幸せな気分でスコーンやサンドイッチ、まさに本物な紅茶をほおばった。さらに並んでいるスイーツはどれも小ぶりだがきっちりと自己主張をする味付けで会話に弾みをつけてくれる。重厚感のあるシルバーのテーブルウェアで取り分け、同じ素材のミルクポットで紅茶にミルクを注ぐ。3段がさねの皿の向こうとこちらで、お菓子の取り合いなどをしてみる…楽しく、美味しい。これで1人前800バーツほどだったか。安すぎる!!

話は少しずれるが、このお嬢さんがなかなか見事な接客ぶりであった。量が物足りなかった僕が「クラブハウスサンドイッチを半分だけくれ」と無理をいっても「シェフが特別にお作りするといっております」と気持ちよく応じてくれる。さすがフォーシーズンズ。気持ちよく過ごさせてくれる。

土砂降り

アフタヌーンティーのあとは再びサイアムに戻り、別のショッピングコンプレックスや伊勢丹を冷やかして…いるうちに雨が降ってきた。これが絵に描いたような土砂降り。ガイドブックによればバンコクの雨というのはこの様なものであるらしい。道が冠水し、モーターボートで移動する奴も出るとかでないとか。

止むのを待ちつつお店を冷やかしているうちに夕方になってしまったので、サイアム・パラゴンの上にある高級フードコート Orangeで夕食をとり、BTSという電車でホテルへ帰る。

2日目 「閉まってるよ!」

6月 27th, 2008

散歩
時差ボケで朝の6時に起き、ホテルの周辺を散歩してみた。

どうやら自販機のようだが何を売っているのか良く判らない謎の機械とか

謎の整形外科とか

カウントダウン式信号機とか

を眺めて「外国の空気」を吸い込む。
30分ほどで切り上げてホテルに帰り、朝食をとって早速お寺めぐりに出かけた。

ワット・スタット
タイは良く知られているように熱心な仏教国で、素敵なお寺がたくさんある。

まずは門前にあるでっかいブランコが目印のワット・スタットで

我が家のラッキーチャーム、ぴよこのセロリでいたずらをする。

ちなみに、門前の高さ20メートルはあろうかという巨大ブランコではその昔お坊さんをのっけてブランコのてっぺんと同じ高さになるまでブランコを揺らすという行事があったらしい。坊さんがつぎつぎと墜落して死ぬので止めになったそうだ。すごいぜ、タイ!!

お寺の中は外の喧騒とは別世界で、華やかな建築様式や磨きこまれた石材の床などが信仰心の篤さを感じさせる。
朝早かった所為か、境内には地元の方が数名お祈りに来ている程度。彼らの所作をまねてお祈りをし、少しかしこまった気になってみる。

閉まってるよ!!
で、そのままかしこまらせてくれないのがタイのエナジーだ。
ワット・スタットから王宮と一緒になっているワット・プラカーオ(エメラルド寺院)までは歩いて10分ほど。
地図でめぼしをつけ、あーでもない、こーでもないと奥さんとしゃべりながら歩いていると、前を歩いていた男性が振り返って話しかけてくる。たどたどしい英語だ。

「アンタタチハカンコーデスカ?」「ニホンカラデスカ。私、オーサカにいたことあります。」

我々がワット・プラカーオに行くのだと告げると、親切に道案内をしてくれたあと、悲しそうにこう告げる。

「残念だなぁ。今日は王宮でセレモニーがあって、閉まっているんだ。午後の1時まで開かないよ。」
「今10時半だから、ほかを廻って来たら?」

なんと!! 目的地はしまっているというではないか。しかし、今朝ホテルのフロントで聞いたときには何も言っていなかったぞ… 王宮方面に観光客の姿も見える… 怪しい…
不思議なことに、おっちゃんの英語がだんだん流暢になってくる。

「ほかを廻るんだったら、黄金寺院とか面白いよ。」
「なんだったら俺の知り合いがトゥクトゥクやってるから…」

お前も客引きかっ!! ということで彼の誘いを振り切ってワット・プラカーオへ向かう。

ワット・プラカーオ
でかくてきれい。
観光客の人ごみが無ければ、文句無くこの世の極楽といってよい絢爛豪華さだ。
ご本尊であるエメラルド製の仏像はもはやアクセントのひとつに過ぎず、寺院全体にみなぎる「もっとも豪華な寺院で無ければならない」という意思がすばらしい。

でも、泣きそうな奴とか居たりして楽しい。

王宮での衛兵交代式を見たあと、

隣にあるワット・ポーへ。

ワット・ポー
でかい涅槃仏がある。どんぐらいでかいかって言うと、こんぐらい。

足だけでこれなので、あとは推して知ってくれ。

ワット・アルン
ワット・ポーの近くにある船着場から渡し舟で対岸に渡ると、ワット・アルンである。
タージマハルとまでは行かないが、こじんまりとしてきれいな寺院であり、仏像のつくりなどは奈良時代のものに近しいようだ。

セロリ君はここで

狛犬に咬まれてしまった。

奥さんはといえば、

推定斜度10,000%ぐらいの石段を手すりにたよって下りながら半泣きである。

さぁて、寺も見たし、じゃぁ午後は買い物でもするかぁ、というところでまたまた事件発生。

どっちですかね?
ワット・ポーを出てタクシーを拾う。繁華街のランドマークであるMBKショッピングセンターへ行ってくれる様、地図を見せて頼むと「判った」とのサイン。MBKまでは車で10分ほどの距離である。

車、走り出す。

いつまでも走る。

僕、手元の地図と見比べる。

運転手、まだ走る。

僕、手元の地図と見比べる。

運転手、赤信号で車を降り、後ろの車の運転手となにやら会話。

...... ち ょ っ と ま て。

どうやら、MBKショッピングセンターがどこかも知らなければ、バンコクの道もわからないらしい。
そういえば社内の写真付ライセンスプレートとは顔が違うし、変速時にシフトショックを連発するなど運転もぎこちなかった。そうか、ライセンスが取れていないから車だけ借りてカネを稼ごうとしているいんちきドライバーというわけだ。イラついた僕はとうとう、「道知ってるの?」から始まって運転手にむかって声を荒げてしまった。このまま乗っていても目的地にはつきそうに無かったのでその時点で車を降りた。70バーツになっていたメーターは本来踏み倒すべきものだが、僕ら夫婦の悪いところで50バーツだけ払った。だってドライバー貧乏そうなんだもん。

直後に拾ったタクシーのドライバーはまったく英語が通じなかったが、問題なくMBKに到着。
やれやれ、である。

MBKショッピングセンター
竹下通りが6階層重なっていると思うと判りやすい。
服飾、貴金属、電化製品、携帯電話などのショップが所狭しと並んでいる。マッサージ屋とかドリンクステーションもそこかしこにあり、ショッピングモールというよりも商店街を縦に積み上げた感じなのだ。

奥さんをスパへ放り込んでおいて、僕は商売柄見ておきたかった、携帯電話フロアへ。…これが、すごい。新品、中古、SIMを扱う店がおそらくは数百並んでいる。「Lock Free」などの文字もそこかしこに見える。おかまちゃんが店番してたり、コスチュームを来たキャンギャルがプロモーションしてたり、とにかく雑然とした中に商品が積みあがっている。
秋葉原のラジオデパートが池袋西部ぐらいの規模である、と思ってくれればほぼ正解。それが全部携帯電話屋なのだ。

端末の価格はそれほど安くは無い。モトローラのRazor3で4万ぐらいだったかな?
が、お客は引ききりなしである。おそらくは日本と同じように「パーソナルメッセージングデバイス」として普及しており、そのうちにパーソナルインターネットデバイスへ進化していくんだろう。
日本からもって行ったドコモの端末が電波を捕まえられなかったので、緊急連絡用にここで800バーツのサムスン端末を中古で購入。日本もサービスの標準化と端末の標準化が進めば、中古から新品から並べて売るようになるのかもなぁと思ったりしつつ。

で、2日目はサイアム・パラゴンのフードコートで飯食って終了。
サイアムショッピングビル群については3日目の項で。

2008年 バケーション1日目

6月 26th, 2008

何回かエントリを書いたのだけれどなぜかシステムが受け付けず記事が消えていたのだ。
というわけで何回目かのポスト。

ビジネスクラスだぜ!!
今回のバケーションではちょっと張り込んでビジネスクラスで移動してみた。

とはいってもノースウエストのマイレージを使ったただ乗りフライト。ノースウエストは今回の目的地の一つであるベトナムに飛行機を飛ばしていないのと、飛行機の時間があまりよろくしくないのでチャイナエアラインのダイナスティクラスで行きました。
これだと朝一番に出発して夕方にはバンコクにつけるので、疲れず時間を有効に使える。台北乗り継ぎなので途中で良い具合に休憩できるしね。

まずは成田のラウンジで朝飯代わりのスナックとおにぎりをほおばり、

台北までの機内で早めの昼飯を食い、

台北のラウンジでヌードルバーのうどんをほおばりつつ砂糖入りウーロン茶に驚き、


台北からバンコクまでの機内ではもう一回昼飯を食えといわれたがさすがに入らずデザートだけいただき(すいません。写真忘れました。)、すっかりカロリーオーバーでスワンプナーム国際空港へ到着。

タクシーオヤジにカマされる
ガイドブックなどには「空港でのタクシー客引きにかまってはいけない。ボラれる。」と書いてある。『そっか〜。ぼられるんだ〜。』と思っていたらボラれた。

税関を抜けて到着ロビーに出ると”どどっ!!”という感じで客引きの皆さんが押し寄せてくる。なぜか皆ブレザーや背広を着ており、首からIDカードらしきものをぶら下げている。

「どこへ行くんだ!!」 「うちなら1500バーツで行くぜ」 「タクシーに乗るんだろ?迎えを頼んでるのか?」 「ツアーですか?」などなど、一斉に語りかけてきてかしましいことこの上ない。

到着ロビーの客引きを掻き分け、タクシー乗り場までいこうとしたときに恰幅の良いオヤジが登場。

「いやぁ、ものすごい客引きだね」
「今、タクシー待ちの列がすごいよ。一時間待ちぐらいじゃないかなあ。」
「ホテルのピックアップを使えばいいのに。1,600バーツぐらいかな。」

こちらがひとこと喋ると良いテンポで3つぐらいコメントを返す。つづいて営業開始だ。

「あ、うちも車手配してるよ。ホテルまで1,000バーツだけど。」
「うーん、いいよ、じゃぁ850で。」

これまたガイドブックによれば空港からダウンタウンまでは高速代や空港利用料を含めて400バーツぐらいのはずだから、オヤジのオファーは400バーツほどプレミアが付いている。これを指摘すると、バリューの提示に入りやがる。なかなか、ビジネスマンなのだ。

「いや、でも普通のタクシーは一時間待ちだよ。」
「僕達は認可を受けてやっているんだ。」
「原油高で料金が上がっているんだよ。」
「普通のタクシーは英語が通じないから、うちの方が安心さ。」

むむむ。なかなかの説得力である。特に、最後の一点はなかなか強力だ。僕が迷っていると、畳み掛けてくる。スカウトしたいぐらいの営業力である。

「僕は52歳だよ。年上は信用するもんだ。」
「心配いらないよ。ほら、トラブルがあったらこのカードのこの番号に電話してくれれば良いんだ。」

ええい、オヤジの営業ショーに免じて850で乗ってやろうと決心し、そう告げるとすかさず次の営業に入る。もう、僕はその淀みない流れにうっとりだ。

「ところで、明日の観光案内もセットでいま発注してくれれば200バーツで半日車を出すけど…どう?」

ダウンタウンまでの一時間が850バーツなのにどうして半日観光が200バーツなんだよ!! 絶対、土産物屋とかレストランとかに押し込まれてリベートがたっぷり乗った品物や食い物を買わされるんだろう。いらないよ。

「おいおい、こんな良いパッケージはないよ?」
「パッケージだから今しか買えないんだ。」

ん〜。オヤジの営業トークはまだまだ聞いていたいが、明日の観光はいらないのでサクッと断って850バーツでホテルへ。
ちなみに、ベトナムへの移動時にホテルから手配したメータータクシーは総額450バーツで見事に空港まで送り届けてくれた。

ホテル到着

今回泊まったのはLe Bua at state tower。元々はサービスアパートとして設計したらしく全室スイートで我々が泊まった部屋も66平米ある。東京の我が家が63平米なので、うちより広いわけだ。しかも、安い…のには理由があった。

別稿で詳しく触れるが、バンコクは2つの顔をもつ。発展するメトロポリタンシティの顔と、発展途上の混沌とした顔だ。
どうやら我々が泊まったホテルは「発展途上ゾーン」であるらしく、一歩ホテルを出ると見事に下町風情なのだ。
日本の下町は清潔だが、バンコクの下町は…人ごみ、バイクの排気ガス、物乞い、屋台、屋台からの生ごみが出す匂い、クラクション、トゥクトゥクの客引き、とまぁ盛りだくさんでパンチがきいている。
「バケーション」という単語にはちょっと、似合わないのは確かだ。

念のために付け加えると、ホテルは快適である。毎朝新聞とどけてくれるし、ルームサービスは丁寧だし、毎日ルームメイクきちんとしてくれるし、ジムやプールも完備し、料理もうまい。オープンエアのレストランやバーもあっておしゃれな事この上ない。ホテル周辺を歩き回りさえしなければ、セレブ気分満喫である。

ついでに、町の食堂で晩飯
ホテル到着が午後4時半ぐらいであったので、電車で繁華街まで出て飯を食った。
これまたガイドブックで目星をつけておいたInterというところ。

で、タイ飯を食う。

美味い。もう、普通に美味い。
スパイスセットもタイである。白いのは砂糖で、辛すぎるときに入れるらしい。

3皿とコーラ、水を頼んで200バーツ。さっき払ったタクシーの850バーツがどういう金額だったのかがわかってくる。

店の中では5-6人のコックが忙しくフライパンをゆすり、ホールスタッフは限りなく無愛想だがそつのない動きでサーブしてくれる。メニューも英語のものがあるし、指差し注文で問題ない。店も清潔だし、タイの空気を掴むにはちょうどいい店じゃないだろうか。

ちなみに、近くにあるMBKショッピングセンターにあるトイレのサインは

ちょっと漏れそうである。

こってりと勉強させてもらいました

6月 22nd, 2008

本来であればバケーションはストレスを拭い去り、明日への活力を養う機会である。
が、今回のタイ・ベトナム8日間は逆にたくさんの示唆をもらい、日本に帰ってきた時にはまったくほっとしたものだ。

いろいろ書いておきたいことはあるのだけれど、まずは写真をここにならべておきます。

細かい話はおいおい、書きますのでしばらくお待ちを。